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古い土を掘り起こす(~2022年回想: 経験と気づき 3 - 本物の力)

私には人から見たら面倒なくらいのこだわりがある
物にも、空間にも、食べ物にも、接客にも
本能的に本物を求めてしまう

結果的にブランド物を選んでいることはあるが、ブランド思考とは違うと認識している
実際私は世の中の多くの人が持っているような有名ブランドのアクセサリーやバッグの類はほとんど持っていない
それが有名であろうがなかろうが、誰かの熱い想いや信念が込められた本当に良い物、美しい物に惹かれ、価値を感じる
逆に見栄えだけの物には全く惹かれず、インスタで素敵だなと思って実際に訪れたカフェでも、ハリボテ感が透けて見えると一気に興醒めしてしまう
中途半端が嫌なのだ

例えば洗濯バサミ一つにしても適当な物を置いておきたくなく、色や形など気に入る物を見つけるまで熱心にリサーチをする
10円で買える物であっても気に入らなければ絶対に買いたくないし、逆に1,000円であっても自分が本当に気に入った物なら買いたいと思う
だから欲しい物があっても気に入る物が見つからなければ買わないし、気に入る物が見つかるまで辛抱強く探す

この夏の始まり、足かけ3年がかりで探していた理想のカップボードに巡り会えた
ネットで購入出来る物だったが、片道2時間かけて実物を見に行った
頼み込んでそれを手掛けた職人さんにも会わせてもらった
私からしたら清水の舞台から飛び降りる覚悟がいるくらいのお値段だったが、彼の熱い想いや細部までのこだわりを聞いたら逆に安いくらいに思え、彼への敬意に対して支払う気持ちで購入した

「神は細部に宿る」と言う言葉が好きだ

「なんか素敵」とか「なんか居心地がいい」とか感覚的に良いと感じる物や空間は、きっと言わなければ誰も気づかないような些細な誰かのこだわりによって創られているのだろうと思う

自分でお店を創れば私のこの面倒なくらいのこだわりを思う存分発揮できる
その気づきが私の夢を後押ししてくれた

  1. 空間、特にお手洗いはいつも清潔で美しく

  2. お店に置く物は永く大切にしたいと思える佇まいの美しい物を

  3. 口に入れる物は信念と真心を持っている生産者の方々から

  4. 「あっ美味しい…」と思わず呟いてしまうような、シンプルでも美しく、味わい深い食べものと飲みもの

  5. 誠心誠意、心からのおもてなし

これが本物を求める『春音ハルネ』のこだわり
ほんの一握りでもいい、その価値を理解し共鳴してくれる人たちと出会えたら嬉しい


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