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発達障害児の育児と仕事の両立

今年の4月初めに仕事を辞めた。今はほぼ専業主婦だ。在宅でできる仕事をほんの少しやっているので”ほぼ”専業主婦。

朝は子どもたちを「いってらっしゃい」と見送れるし、午後は「ただいま」を出迎えてあげられる。帰宅した時の声と表情で、「あ、ちょっと元気ないな」と察することもできるし、学校で嬉しかったことや嫌だったことをすぐに聞いてあげられる。

急に学校行きたくないと言い出しても、子どもの心配より先に仕事の心配をする必要はない。

仕事をしていた時はずっと体がしんどかったけれど、それもなくなった。

何よりよかったことはこれに尽きる。それは娘たちの情緒がすごく安定したこと。

……悔しい。やっぱり無理だったってことか。

夫は激務で実家の手助けなく、子ども二人(しかも一人は発達障害児)を育てながらワンオペで育児と家事と仕事は無理だったってことか。

私、敗北。育児と仕事の両立、女性の輝く社会、共働き当たり前の時代の流れに敗北。

長女がもうすぐ一歳になる時、私は資格を取って社会復帰した。子どもがいる状況での就活は不利だろうと思ったが、まだ若かったせいか採用していただき働き始めた。

まだ夜泣きが続いていた頃だ。どうしてそんな状況で仕事復帰を決めたのか。

一つはもちろんお金のため。それから育児だけの生活に限界を感じたこと。子どもはかわいい、だけど張り合いのない生活。会社で働きたい、と心底思った。

一度は専業主婦になったもののいざなってみると、このまま主婦で終わっていいのか、いや嫌だという思いもあった。同級生とキャリアや収入面で差がついていくことへの焦りも湧いてきた。

それで働き始めた。

肉体的にはすごく大変だったが、毎月振り込まれるお給料はやっぱり嬉しかった。娘と離れているからこそかわいく思えて、保育園にお迎えに行く時は恋人に会えるような気持ちで駅の階段を駆け上っていた。

その後、次女が生まれてもずっと働いてきた。

だが長女が小学校に上がったところから、育児と仕事の両立が難しくなっていった。

子どもが成長していけば母親はどんどん働けるようになると思っていた。が、実際は逆だった。

保育園時代が一番働けたじゃん!

続く→発達障害児の育児と仕事の両立2(小学生と仕事)


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