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母と娘の再構築-入所後の道のり1

過去、娘が一時保護された時の記事はこちら。

今日は「その後」の話です。

一時保護所から娘が帰宅したとき、一番は安心しました。
でもそれ以上に、怖かった。
以前のように母娘で笑い合えるようになるのか。

保護所から戻り、児童相談所で母子再会。
担当福祉司さんと心理司さんを交え、親子での約束を取り決めます。
そして母と子それぞれに悪かったところを認め合う時間。
私の対応で悪かったことを認めて誤ります。
すなわち、感情的になったこと。娘に対して「いきなり」感情をぶつけることは、パニックのトリガーになること。
それを踏まえた対応をしなければならなかったこと。

やっぱり私はまだ娘の特性に合わせた対応ができていなかったし、
未熟でした。発達障害があろうが無かろうが、もう少し冷静さを持つべきであったということ。

これが私の反省点。

娘の方はというと、この時点では反省は無理でした。
パニックを起こすのは自分では制御できないもので、反省を求めるというは確かに難しい。「お母さんのせいでこんな事態を招いた」と思っていました。

反省、というより今後このような事態を起こさないようにしていかなければならない。
そのために私たち母娘は児童相談所のサポートを受けながら再構築をしていくのです。

施設を出ると娘は意外と元気で普通で少し優しくて、施設はどうだったこうだったという話をぽつりぽつりとしていました。

翌日は一日学校を休みましたが、意外なことに娘は学校に復帰することができました。

さて、このあと数ヶ月の記憶が実はほとんどありません。
ですが4ヶ月くらいは比較的問題なく過ごしていたようです。

仕事しながらの月二回の児相面談は大変でしたし、下の子のフォローもあったし、確実に忙しかったはず。でもなんとかこなしていたのでしょうか。

そもそも「パニックや癇癪を起こさせない」というのは心がけました。
なにか思わず叱りたくなることがあってもその場では言わない。
いったん寝かせる。

あととにかく児相の心理の人に教えを請いました。
なにかあると、こんなとき子どもの心理状態はどうなのかを解説してもらいそれを理解して、じゃあどんな対応を取ればいいのか。

グループワークにも参加し、再度ペアレント・トレーニングを学び直したり、心理を学んだり。
仕事をしながら参加するのはとてもとても大変なことでしたが、再度の知識のインプットは私に改めての気づきと冷静さを与えてくれ、
また同じ年頃で同じように悩みながら育児しているお母さんたちと話す時間は共感の嵐で、ありがたい場所でした。

そうやって私が子どもとの関わり方を意識して変えていくことは娘にも伝わったように思います。
思ったよりも問題なく、母娘関係は安定していきました。

そうして少し大丈夫かなと思っていた頃。
急転直下、またも問題が起きるのです。

続く。







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