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発達障害児の育児と仕事の両立ー3(子が小学生になったら崖っぷち)

前回の記事

の通り、あっという間に学童を退所した娘。

さぁどうする?!というわけで私は大慌てで次の対策を取った。

1、家庭教師兼シッターをしてくれる女子大生を探した

ネットの無料紹介掲示板を使い、家庭教師兼シッターになってくれる女子大生を近所で見つけた。ものすごく幸運なことに!!とっても素敵な方が見つかった。

普通のシッターではなく女子大生にした理由は

・娘はこの時すでに勉強面でつまづいていたので(のちにIQの凹凸が判明)、勉強を教えて欲しかったこと。

・ちょっと年の離れたお姉さんのような人がいてくれたら娘にとっていいのでは、と思ったこと。

・シッター会社のシッターは制約があること。預ける時に必ず保護者など大人が引き渡さなければならない、という制約や、料金が高いので直接契約の家庭教師の方が経済的負担が少なかったこと。 

中学受験の指導や中高生は指導料お高くなるけれど、小学校低学年の指導料だと安く引き受けて頂き、直接契約なので仲介料不要。学習内容や日時も融通が利く。

何よりよかったのは、賢くて優しいお姉さん先生に娘も懐き、情緒が安定したことだ。後から聞いたのだけれど、お膝に座ってお勉強を教えてもらっていたらしい。

ちなみにこの時の家庭教師さんとは、彼女が就職したあとも結婚したあともずっと交流が続いていて、今でも娘のことで悩むと相談させてもらっている。私にとっては妹のような存在だ。

2、ファミサポさんに依頼

家庭教師は毎日は無理なので、近所のファミサポさんにも保育をお願いすることに。で、幸運なことにこちらもすぐに見つかったのですが・・・

うまくいかなかった。

まず、ファミサポさんに子どもを預ける時には必ず保護者など大人が預けなくてはならない。私の会社は娘の学校と自宅の間にあったので、会社の最寄駅改札までファミサポさんに来てもらい、娘にもその駅で途中下車をしてもらう。私もその時間に会社を抜け出し、ファミサポさん、娘、私の三人で改札で待ち合わせをして引き渡した。

慣れてきたらセンターには内緒で直接娘はファミサポさんのご自宅に学校帰りに行くことになった。

が、娘はそのファミサポさんに懐かなかった。決して悪い方ではなかったのだが、遠慮なくいろいろ言ってくる雰囲気は私もちょっと苦手だなと思っていた。また、育児観のジェネレーションギャップもあった。

娘は行きたくないという気持ちを私に伝えることなく、行動で示すようになった。

登下校の買い食いは禁止だが、駅の構内でSuicaを使ってお菓子を買い、ベンチに座って食べて時間潰しをしてから向かっていたようだ。

仕事中に娘のGPSをチェックしながらヒヤヒヤする日々。とても安心して仕事ができる状況ではなかった。

ファミサポさんも保育の専門家というわけでもないし、うちの娘との相性が良くなかったのだろう。負担になったようで、向こうから契約解除の申し出があった。

ファミサポ制度にはいろいろ思うところがあるので、別記事に書くつもりだ。

3、一人でお留守番

結局、ストレスの溜まる学童やファミサポさん宅で過ごすより、学校で目一杯頑張ってきているのだから自宅でマイペースに過ごす方が娘の情緒に取ってよかろう、ということで家庭教師以外の日は一人でお留守番をさせることになった。

学童とファミサポのストレスが無くなり、一人でお留守番がマイペースな娘にとっては良かったようだ。

とはいえリスクはある。地震や空き巣、火事等々。

帰宅したらすぐにカギをかけること、インターフォンが鳴っても決してでないこと、火を使わないこと、を約束させた。

同じマンションに電車通学をしているお友達がいて、その子と一緒に帰る日もあり、放課後はその子とマンション敷地内で遊んで過ごすこともできるようになった。

4、民間学童へ

正直平日は学童がなくてもなんとかなる。習い事もあるし。なんとかならないのが長期休み。夏休みにずっと一人で置いておくのはさすがに安全面、勉強面で心配だし退屈もするだろう。私の両親は働いており、夏休みも預け先にはならない。

公立学童が良くなかったので、民間学童を探したところ近所にはない。このときまだ民間学童は多くなくて、あっても都心部ばかりだったのだ。

しかたなく学校の近くの民間学童に在籍することにした。平日は週1回か2回程度。夏休みにフルで利用することにした。

内容的には悪くなかったのだが、やはり引っかかるのは費用の高さ。

預かるだけでなく、英会話だの実験教室だのやってくれるのを売りにしているわけだが、当然それはオプション料がかかる。

また費用の高さ故に裕福なご家庭の子が多くて、その世界の女子の付き合いの大変さもあったようだ。平日にそんなに通っているわけではないので、馴染むのも大変だったし、家から遠いというのもネックだった。

その後、自宅と同じ区内に民間学童がオープン。そちらに移った。

2か所の民間学童は、どちらもスタッフの方の対応のおかげで嫌がることはなかったが、すごく馴染んだわけでもない、という結果だった。

公立学童と違い、こちらはいわば「お客様」という立場。公立だとこちらが「預かってもらっている」という感覚になるが、民間だとスタッフもサービス精神をもってやってくれていて、子どもが楽しめるようにイベントも融通を利かせてやってくれる。いろんな小学校の子が集まっているので、疎外感も感じない。

娘は小学4年生まで民間学童にお世話になったが、これがなかったらもっと早くに仕事を辞めなければならなかっただろう。

というわけで、小学校入学後は家庭教師、ファミサポ、民間学童、一人でお留守番、と都度都度考えながら仕事を続けていた。だが平穏に仕事が続けられたわけではなく…

続く。



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