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「内申点」という制度のせいで血圧上がりそう

今年度が終わりました。持って帰って来ました、成績表。

そして今、中学生の長女が憤慨しています。私も憤慨しています。
その怒りのままに記事を書きます。(誤字脱字あったらごめんなさい)

長女は音楽も技術家庭も体育もペーパーテストではハイスコアを取りました。頑張りの結果です。音楽は学年トップの点数を取りました。
でも、音楽が辛うじて「4」、技術家庭と体育は「3」です。
提出物はすべて出しました。欠席はゼロではありませんが、ほぼ休まず通学しました。
家庭科は手芸が得意なので、それを生かした作品を提出しました。親の贔屓目もあるでしょうが、凝ったいい作品でした。


体育は、娘はたしかに運動が苦手です。体力テストの結果はひどいもんです。
それでも大嫌いな持久走も走りきったし、今期は小さい頃から習っていた球技の授業だったので周りからも褒められたそうです。

でも「3」。学年トップの点数を取っても「4」。

頑張っているのは親の贔屓目ということで、先生からしたらまだまだということでしょうか?苦手だからペーパーで挽回しようと頑張っても無駄ということでしょうか?
たしかにADHDかつASDに娘は姿勢保持が難しかったりと、授業態度が良くは見えないこともあるでしょう。
音楽は大きな声で歌えなかったかもしれない。
でも、苦手なりに頑張ったということを評価してというのは甘いのでしょうか。

東京都は、実技科目は受験の際に二倍で換算します。

主要5科目は、5点×5科目=25点
実技4科目は、5点×2倍×4科目=40点
実に内申点65点中40点が技能科目の点数になります。

音楽が苦手、体育が苦手な子には不利だと言うことです。
主要5科目の評価はまあ納得できるものでした。でも技能科目が足を引っ張っている。中3になってもこの評価のままならば、長女の希望する都立高校はかなり厳しいものとなります。
さらに言うと、この評価は学校や先生によってバラつきがあります。あり過ぎます。

東京都教育委員会のHPに中3の「中学校別評定割合」の表が掲載されているので見てもらえればわかると思います。千代田区の「1」の学校を見ると、音楽で5の評定をもらっている子は44.9%!でも別の区の学校ではたった4.3%!!

娘の学校は面談ではっきり「5」はあまり付けません、と言われました。

中学校によっての内申点の差による不条理については上記のURLの記事に詳しく書いてあります。

この内申点の不条理さをなんとかしない限り、中学受験過熱の流れは止められないし、地元の公立中学校は中学受験組で上位が抜けた状態となり、学力低下、学力格差が広がっていく一方。
そして公立中で頑張ろうと思う子のやる気も奪っていくだけ。

高校受験で提出する内申点は中3のときのものなので、今回の成績は受験には関係ないです。でも今回の成績を見て、「どんだけペーパーテストで頑張っても意味ないじゃん!」と娘が言っています。そんな気持ちになるのは当然。頑張れば先生が評価してくれる、という信頼関係無しに頑張れって言われてもねぇ。

下の子もいよいよ中学受験塾に通い始めたのですが、最近の都内における過熱っぷりは異常です。
そして私はそれを良しと思っていません。

たくさん睡眠を取ってたくさん遊んでたくさん本を読むことを最優先にしたい年齢から中学受験で親子ともども追い込まれるなんて間違ってる。

それでも高校受験における内申制度があまりに理不尽で不条理である現実に直面すると、「あぁ下の子はやっぱり中学受験をさせようか」と思わざるを得ません。

なんとかならんのか、この制度!

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