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課金ゲームの中学受験だけど、受験が終わったらゴールというわけじゃないからね、という話

先日ヤフーニュースに「中学受験は課金ゲーム」という記事が載っていました。まったくその通り。我が家のムスメ①は、そもそも学校に行くのが精一杯だったので、なかなかそこに通塾を加えることができず、やっとスタートした時(小五の冬休み)はすでに大幅に出遅れ。
結果、通常の集団授業だけでは当然追いつかず、個別指導のオプションなども追加した結果、小六の一年間の教育費はどえらい額になりました。


ただでさえ特性持ちの中学受験なんかそのフォローによるストレスで胃に穴が空きそうなのに、さらに毎月の引き落としの額のドキドキというストレスも加わり、白髪増えましたもん。

上述のヤフーの記事にはコメント欄がついていましたが、かなり共感できるコメントがたくさんついていました。

現状、高校受験に内申点制度という理不尽極まりない制度があるかぎり、それを避けるためには中学受験という選択をせざるを得ない、とか、
私立中学に入ったあとも通塾、定期代、お小遣い等々で親の忍耐は続く、とか。

読んでいるだけでぐったりです。

政治家のみなさん、これなのよ、日本で少子化が進む原因は。とにかく子育てに金がかかりすぎるのよ。こんなにかかるって知っていたらうちも一人っ子だったかも、と思うもん。

先日、東京都は出産時の一時金を10万円上乗せするというニュースがありましたが、違うのよ。産んだ時じゃなくて、その後、小学生〜大学生がとにかくお金が継続的にかかりすぎる。

今、ムスメは中学生と小学生の二人ですが、この先の塾代、習い事代、学費、食費に小遣いに定期代等々、ダブルでずーーっとかかっていくことを考えると怖くてたまらない。

1、公立でも良質な教育を受けられること

2、高校受験の内申制度が改善されること
(先生のお気に入りにならないといけないとか、内申稼ぐために中学校生活が灰色生活になっちゃうとか、内申を脅しにする教師がいなくなること)

3、高校受験での選択肢がたくさんあること
(現状、都内の私立は完全中高一貫校化が進んでおり、高校で私立に行きたいと思っても選択肢が減る)

この辺りが改善されるならば、私はムスメたちには地元公立中学校への進学を進めると思います。なぜなら、地元ならではの良さもあるからです。学校が近い、地元に友達がいる、これは充分に大きなメリットになります。

通学の負担が成長期の子どもに与える負担は大きいと思うからです。ここは個人差がありますが、成長期の子どもの心身は不安定です。起立性調節障害になってしまい、電車通学に耐えられず私立中を退学したお子さんも知っています。
うちの娘も電車通学の負担はかなり大きかったです。さらに部活、さらにさらに学校の授業についていくための通塾もそこに加わるとかなり負担が大きくなります。

私は子どもにも大人にもは「ボーッとする時間」が必要だと思っているのですが、都会で暮らしていると小学生からそんな時間が取れない。

そして親も教育費を稼ぎながらも、通塾や受験のサポートのため送迎や弁当作りにヒィヒィいって疲れて切っている。

というわけで、現状の過熱しすぎる課金ゲームと化した中学受験には全面的には賛成できません。さらに最近はスタートが早くなってきており、低学年から通塾がスタートするようになってきました。

え?周りはもうWアカとかN能研に通い始めているよ??うちも通わせなきゃ、と焦ったり、子どもが「お母さん、もうAちゃんもBちゃんも塾に行ってるよ、私も行きたい」と言い出したりして、太い実家のない状態で東京でサバイバルしている家族は青色吐息なんじゃないでしょうか。

ムスメ①、中学受験をしましたが結局公立中学校に進学をしました。でも中受をやって良かったと思うこともたくさんあります。

一番は、勉強に向かう姿勢。日能研は、強制的に宿題をやらせるというよりは自学自習の姿勢を大事にする塾でしたので、そこで身についたことは大きいです。今でも残っていると感じます。

二番は、学校が嫌いだったムスメにとってはいい居場所になったこと。いい先生に出会い、人生で役に立つ教えを受けて充実した一年になりました。

良かったにはよかったけれど、公立、私立、どちらに進んでも一長一短あります。高校受験がないので、私立で落ちこぼれていってしまう子もいます。公立中学校でぐーーんと伸びる子もいます。
私立にもよくない先生もいれば、公立にすごくいい先生もいる。こればっかりは本当に分からない。

合格したらゴールではなく、金銭的にも教育内容的にも精神的にも、親の苦労は続くのだとしみじみ思います。

結論としては。

何がなんでも私立じゃなきゃダメということはない。公立のメリットも充分にあります。子どもの特性や体質も考慮して学校選びを。金銭的にも中学から大学までかなりの負担が継続的にかかってくるということも頭に入れて。





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