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母と娘の再構築-2 再びの不登校

上記の記事の通り、しばらくは安定していたように見えた娘。
秋の行事を乗り切ってホッとした頃、それは突然にやってきました。


ある日突然再びの不登校

ある11月の朝、なかなか起きてこない娘。
学校を休む、と言う。
小学校時代からの登校渋り、中学校での不登校の記憶が脳裏をよぎります。

その日は学校を休ませました。なんだか様子がおかしい。
うつっぽくなっていました。
そしてそのまま、再びの不登校が始まりました。

本当に突然のことでした。

高校生の不登校の原因となるもの


原因は本人は言語化できませんでした。

私から見ると、バーンアウト、人間関係のストレスだったように思います。

  • 勉強面でのつまづきとバーンアウト

入学してすぐ、施設入所があり、それでも頑張って学校に復帰した
けれど勉強の遅れのきっかけにはなりました。

高校生ならではの問題として、まず勉強内容が中学校に比べたらずっと難易度が上がります。娘は早い段階で躓いていました。(特に数学)
WISCの数字に凹凸が大きく、苦手なことと得意なことに大きな開きがある娘。苦手科目といえど。そこそこ勉強すればそこそこの点数を取れて順位も取れていた中学時代と違い、苦手な理数系は頑張ってみても点数に結びつかない。

ある日、テストでひどい点を取り校内で泣いてしまいます。そしてそれで集まりに遅刻して叱責されました。
それを家で話してくれたのですが、私は叱責した先生の味方をしました。
それは叱られてもしょうがない、と。

先生からも理解されず叱責。その上母親も先生の味方をして気持ちを分かってくれなかった。
これだけでも娘は深く傷つきます。これが娘の性格です。
これが一つの不登校のきっかけとなりました。

・SNSを巡る人間関係のつまづき
現代っ子大変だなと思うのが、昔と違いSNSがあることでしょう。
インスタの鍵アカを教える友人と教えない友人に分ける。
何かのきっかけで自分が仲良しと思っていた友人の鍵アカや別アカを自分だけ押してもらっていないことに気づく。

インスタを見て、自分が誘われていないことに気づく。

そんなことがあり、娘はSNSに疲れていました。

・過剰適応

0か100かの娘。ちょうどいい塩梅とか、疲れたから今日は20%の出力でいこう、とか調整ができない娘。
学校行事は頑張っていて、でもそれは彼女にとっては過剰適応で。
さらに勉強でのつまづきとSNSでの人間関係の問題に直面して、疲れ果ててしまったようでした。

私は「突然」の不登校、と書いたけれど、娘にとっては突然ではなく「蓄積」の結果だったのでしょう。
不登校というのは、親にとってはそれがスタートに感じるけれど、本人にとっては長く続いたストレスのある意味ゴールなのだと思います。

高校ならではの不登校の問題があるのです!

高校での不登校が小中学校と大きく違うのは
「留年」の可能性があること、です。
究極出席日数が0日でも進級と卒業ができる小中と違い、不登校になると単位が取得できません。
単位が取れなかったら留年。
となると、

・留年して再度同じ学年でやっていくのか。
・通信制への転校するのか。
・退学するのか。

を考え、選択しなければならない。
これが高校生で不登校になったときの最大の問題です。
この時期、ツィッターで同じように高校生の不登校の親御さんの書き込みを読み漁っていたのですが、皆さんこの単位どうする?留年するの?転校検討しなきゃいけないの?ということに非常に不安を覚え、苦しんでいました。

不登校になってやったこと

  1. まず児童相談所にヘルプ!

  2. 病院へGO

  3. スクールカウンセラーや先生との情報共有


幸いにもずっと児童相談所とつながっており、定期的な面談が続いていました。
うまくいっているねーとおそらく児相の職員も感じていた矢先の不登校でした。
そこで、娘のうつ状態の様子を聞いた児相から強く再度病院に繋がることを進められます。
私は、もう自力で予約する気力も残っていない状態でした。
しかも皆さんご存知の通り、イチから精神科に繋がるときって

「今新規予約受け付けていないんですよー。次の予約?三ヶ月後に再開です。」
みたいな反応のオンパレード。
3件もかけりゃ心が折れる。

この状況、なんとかならないんでしょうか。
だからね、発達っ子、合う医師を見つけること、そこに細く長く繋がり続けることほんと大事。

やっとこさ受け入れ可能なクリニックが見つかり、いざ受診へ。

2,病院へGO
実はこの病院、娘に発達障害の疑いが出た7歳のときに一度かかった病院でした。でもそのときの印象は最悪でした。
だから気が進まなかったのですが、今回担当してくれたのは別の医師。
そしてこの医師がとてもいい方でした。今も通い続けています。いやぁわからないものです。

診断は「うつ状態」
お薬を出してもらいます。

3,スクールカウンセラーや先生との情報共有
もうね、とにかく色んな人に話を聞いてもらって、解決策を見出したかった。
私はどう対応すればいいですか?どうするのが正解ですか?どうしたら娘は戻りますか?

誰か教えて導いてって感じでした。
何度経験しても、子どもが大きくなっても(いや大きくなったからこそ)、子どもが不登校になれば親は動揺し、不安になります。
何度もだから余計に「またか」とがっくりきます。

児相、医師、SC、先生、色々な人に話しを聞いてもらいながら毎日が過ぎていきますが、娘のうつ状態は良くなりませんでした。

続く。

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