
Photo by
debupinoko
「涙」という文字
娘の幼稚園の園便りを読んだ時、素敵な言葉を見つけました。
涙を流すことで本来の自分に「戻」れます。
泣くことで私たちはまた「立」ちあがれるのです。
そんな内容でした。
確かに涙という字には「戻る」という字が入っていて、
泣くという字には「立」という字が入っていることに改めて気付かされます。
私も確かに、涙を流すとスッキリしたような、
何かストンと、色々な憑き物が取れたような、そんな気持ちになれるような気がします。
私たちは泣いて生まれてくるように、泣くことで、私たちは何らかの「スタート」に戻れるのかもしれません。
そして、悲しい、寂しい、辛い、怒っている、嬉しい、色々な場面で私たちは涙を流しますが、泣き切った後、悲しみや苦しみなど、心の中にあるものを出し尽くした後、私たちはまた立ち上がります。
生きていくことはその繰り返し。
楽しいことと苦しいことや悲しいことの間で揺れ動きながら、
涙を流してはまたスタートに戻り、泣いてはまた立ち上がり、そうやって、少しずつ丸くなり、優しくなっていく。
そうやって考えてみると、
泣くこと、涙を流すことが素敵なことに思えてきます。
私も、年齢を重ねるごとに、少しずつ素直に涙を流せるようになってきている気がします。
山口春奈