仕事と大学院とプライベートの両立
(写真は私のあこがれの猫オセロ君)
働きながら大学院に通うことについて、私もずいぶん迷いました。
なにせ、生活が見えてこないので、本当にやりきれるのであろうかと、ずいぶん迷っていました。
なので、院に行こうか迷っている人たちに、私が今見えている範囲での大変さや面白さをお伝えしようと思います。
[アジェンダ]
- 生活のイメージ
- 仕事と大学院の両立は可能か
- それでも大学院に通うのは楽しい
- 生活のイメージ
私は基本、猫のような生活が理想なので、家が大好き。
今までは仕事に行って、真っ先に家に帰って、家でゆっくり過ごすのが好き。たまにジムに行ったり、習い事に行ったり、飲みに行ったりしていたくらいでした。
それが今は基本的に大学院の用事で、仕事をしていない時間が埋まっていきます。
幸い、私は学校を辞めてからフリーランスとして仕事していたのですが、(と言ってもほぼ働き方は普通の会社員でしたが)この大学院通学を機に週4日の可動にしてもらい、タスクの量も調整してもらいました。
基本的にこんな感じ。
月曜 通勤:読書 9時半〜19時:仕事 21時〜:課題/復習
火曜 通勤:読書 9時半〜18時:仕事 19時〜22時:大学院授業
水曜 通勤:読書 9時半〜19時:仕事 21時〜:課題/復習
木曜 通勤:読書 9時半〜18時:仕事 19時〜22時:大学院授業
金曜 10時〜15時:復習、課題 15時〜:ジム 19時〜22時:大学院授業
土曜 9時〜16時:大学院授業 夜:フリー
日曜 昼過ぎまで:課題/復習 その後:フリー(課題の進み具合による)
その時々の課題の量によっても違うんですが、だいたいこんな感じで過ごしていて、平日に飲み会とか入る場合は、土曜日や日曜日のフリーにしているところで帳尻を合わせる感じですかね。
グループワークでみんなと話し合って課題をやらなければならないときは
22時の授業終了後から23時まで打ち合わせということもあります。
でも今はまだ、朝はゆっくりしているし、これからもっと過酷になるとは思いますが、それでもレポートを書こうと机の前に座ったら、自分でも知らない間にソファーで突っ伏していたことも多々…
レポートのために読まなければならない本が大量に机の上に積まれて、それを眺めながら寝ていたり…
それでもまだ、金曜日の休みのおかげで、なんとかこなしている感じですが、月金で仕事があって、両立されている人たちは、本当に大変。
土曜日や日曜日や睡眠時間を削りに削って両立されているように思います。
少なくとも、学校に勤めていた頃のように、土曜日まで仕事があり、平日の可処分時間が少ない環境であったら、両立できていないかなと思います。
今は仕事においても、自分で時間を調整するような事ができるので、そこまで無理なく、テンパることなく過ごしています。
ただ、本当に忙しくなるのはこれから…
卒論の恐怖に怯えるM1生活。
- 仕事と大学院の両立は可能か
結論から言うと、「できる」だとは思います。
私の通っている夜間主総合コースは、原則皆さん仕事をしながら大学院に通っている人たち。
しかも、私が知る限り企業派遣で来ていて、会社から依頼されて来ている人たちは少なく、皆さん自費で、会社に許可を得て来ている人が多いです。
なので、皆さんそんなに仕事上に優遇をされているわけでもなく、頑張って両立されています。
まあ、何を持って両立なのか、という話もあるかとは思います。
私が大学院側の両立の定義として言っているのは、「単位を取る」というところです。
仕事においては、皆さんの状況によって違うのでなんとも言えませんが、少なくとも仕事が破綻していない、というようなところです。
ただ、一番最初に教授に冗談交じりに言われました。
「大学院は大変です。仕事か、友人か、家庭か、健康のどれかは犠牲にしないと、両立できないです(笑)」
うん。そうかも知れないです…。
何かしらの犠牲の上で成り立っている気がします。
やれることのキャパシティはそんなに簡単には増えないので。
いずれにしても、今までの生活からは変化は確実にあるので、それを見込んで、ある程度の職場の方の理解、家庭の理解を得られるように、根回しは必要かもしれないですね。
私の生活の中に、家事の時間をほぼ記入していませんが、そういうことです…(いや、最低限はやってますよ。掃除とか洗濯とか…)
- それでも大学院は楽しい
「大学院どう?」とよく聞かれます。
真っ先に「楽しい。」と答えます。
楽しいです。
知識が増えていくことも、新しい友人が増えていくことも、とても楽しいです。
何が一番楽しいのか、というのを、まさにこの間先生がお話してくださったことの中に答えがあるように思いました。
それは「イントラパーソナル・ダイバーシティ 」です。
シュンペーターはイノベーションは『new combination』であると言いましたが、イノベーションを起こすということは、「知」と「知」の組み合わせで起こるものである。
イノベーションを起こすには自分の認知の外に出て新しい「知」と「知」の組み合わせを起こす必要がある。
だから多様性が必要であり、様々な種類の人を組織の中に入れることは、イノベーションを起こすために行う手段である。
そして、多様性は人と人の中だけで起こるのではないく、個人の中でも多様性を持つことが大事で、それを「イントラパーソナル・ダイバーシティ」という。
というお話です。
これ、藤原和博先生が言っている「レアカードになる」というお話と似てます。
とにかく軸足からなるべく遠くに一歩を踏み出すことで、自分の認知の範囲を出て、レアな存在になるという考え方とほぼ同じだと思いました。
そして、自分の中に多様性が出てくると、課題に対して、今まで出なかったアイディアが出てきて、ワクワクするんです。
これが私の今の最大の楽しみなんだと思います。
知らないことだらけで、やっぱり辛いなと思うこともありますが、知らないことだらけだからこそ、自分の認知の外に出ているのだと思って、頑張らねばなと。
とは言いつつ、土曜日の夕飯、久しぶりにビールを飲んだら、リビングで横になったまま夜2時まで記憶がなかった…。
理想的な学生生活には程遠い現実ですが、価値ある学生生活になるよう頑張ります…。