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【イベントレポ】#両立チーム育児 プロジェクトキックオフ
育児に第三者の関わりを取り入れる「チーム育児」という価値観を世の中に広めるべく、復職を控えたママたち9人がそれぞれの両立に向けた、自身の固定概念を超えるチャレンジをするプロジェクトがキックオフしました。
このプロジェクトを推進するのはエスキャリア・ライフエージェンシーが運営する子育て世帯に特化した両立・共育支援サービス「エスキッチン」。代表の城さんとの出会いと、共感した想いについては1つ前のnoteに書きました。
▼キックオフの会場は、働くママを応援するメディアQOOLを運営するビーボ社のイベントスペースをお借りしました!
キックオフのコンテンツはこちら▼
●スペシャルゲストNPO法人ファザーリングジャパン理事の林田香織さんによる「チームわが家」講座
●エスキッチン代表城さんによるチーム育児実践ストーリー
●チャレンジテーマ深堀りワーク&ディスカッション
●各自の両立チーム育児チャレンジ行動宣言
このプロジェクトのチームメンバーは全員今年の4月に復職を控えた育休中のママ。初めての育休ママから、3児のママ、会社員、フリーランス、パラレルキャリアと属性や職種、子育てや仕事に対するスタンスや価値観も様々です。
共通しているのはそれぞれ「復職に向けて両立体制を整えてチーム育児を実践したい!」というモチベーションがあること。
とはいえ、両立の形は人それぞれ。正解はありません。
ママたちそれぞれが、その家族らしいチーム育児を実践して、ママも家族もハッピーな状態で復職を迎えられることがこのプロジェクトのゴールです。
キックオフ前半の林田さんと城さんのトークセッションでは、目から鱗の学びの連続で、メンバー一同頷きまくりながら真剣に聞き入っていました。
チームわが家でいこう!
林田さんが提案する「チームわが家」とは、中心に「子ども達&親」がいて、それを取り囲むように様々なサポーターを巻き込んだチーム形成をすることで「核家族」「各家族」だった家族の形をもっと風通しが良く、安心安全が保たれた「拡家族」へ広げていこうという考え方です。
具体的には下記サポーターがチームメンバーになります。
・家庭内サポーター:じいじ・ばあば・おじ・おば(祖父母・親戚)
・家族外家族サポーター:パパ友・ママ友・同僚・上司・職場の両立支援
・民間&行政サポーター:家事代行・宅配・ファミリーサポート・ベビーシッター・病児保育
・時短アイテムテクノロジー:便利家電・スケジューラー・アプリ
・先生:保育園・幼稚園・学校・学童・塾・習い事
これらの第三者サポーターを、子どもたちを見守り、家庭を助けるチームメンバーとして巻き込むことで家族の両立体制はより良くなっていくと考えられます。
チームわが家ビルディングにおけるSRPDCA+Be
新しいことを始めるとき、PDCAで回して検証→改善を繰り返していきますが、チームわが家ビルディングの場合はSRPDCAです。
まず何よりも大切なのがS(Stand)!
仕事におけるキャリアプランや働き方の希望、生活における家族の価値観や大切にしたいことなど夫婦のお互いの希望を共有して「わが家の軸」「家庭のビジョン」を決めること。
要は、夫婦の共通認識や進む方向性を話し合っていないのにいきなり家事分担だ、アウトソーシングだを提案してもパートナーとしては「?!」となるわけです。
家庭のビジョンと聞くとちょっと堅いですが、「どう在りたいか?」「どんな家族でいたいか?」「どんな風に働き続けたいか?」を夫婦ですり合わせておく必要があります。
「旦那さんの目を見て話せていますか?まずはそこからです」
という林田さんの言葉にドキッとしたメンバーも多いはず。夫が協力してくれない、自分ばっかり家事育児をやっている、とカリカリしていては旦那さんも話し合いに応じてくれないのは当たり前ですよね・・・まずはリラックスして目を見て話すこと、雑談でいいので2人で話すシチュエーション作りから、が大事だそうです。
Standができたら、通常のPDCAの流れで
Research & Plan(情報収集&計画・体制を構築する)
Do(実行する)
Check(課題点を洗い出す)
Action(改善策を講じる)
を実践し、状況や環境が変わったらStandに戻ったり、あり方・姿勢(Be)を見直してResearch & Planから練り直すことが必要だそうです。
(赤ちゃんを抱っこしながら聞き入るメンバーたち)
チームは1日にしてならず!
当たり前ですが、SRPDCAを実践したからといってすぐにチームわが家が回り始めるわけではありません。
きっと旦那さんとの衝突や、意見の食い違い、サポート導入してみての問題点も色々出てくるでしょう。
そこで大切なのがBe(姿勢)だそうです。チームを結成してスタート切ってから、意見や主張のぶつかり合いが発生する中でも、お互いが我慢せずに心理的安全性を保った上でしっかり向き合うことがキモです。そこを何度も何度も積みかねていくことで、次第にチームが構築され機能し始めるそうです。
「上手くいかないことが当たり前」と思って、小さな成功体験を積み重ねて、パートナーと共有することでお互いの安心感や自信を育てていくことを粘り強く続けていきましょう!
続いて、2人の小さなお子さんを育てながら現在進行形でチーム育児を実践している城さんのお話。
夫がイクメンすぎて息苦しかった
城さんの話は衝撃の告白からスタート。フルフレックスな職場で働く旦那様は定時に帰宅して夜ご飯を作ってくれたり、子どもの世話をして、家事も何でもできるそう。一見理想的な家庭にも見えますが、夫が何でもできるがゆえに城さんはどんどん家庭内で劣等感を感じてしまったそう・・・家事育児タスクが偏っている旦那様のためにも「お互いしんどいから一回手放してみよう!」と城さんから提案したそうです。旦那様とのやりとりや、アウトソーシングに至るまでの家庭内交渉などリアリティ溢れる話に、メンバー全員くぎ付けでした。
今ではGoogleカレンダーやコードレス掃除機、食洗器、全自動洗濯機など頼れるテクノロジーや家電には頼って、料理はパルシステムやエスキッチン、掃除はシルバーさん、育児はファミリーサポートや子育てインターンの学生さん、とガンガンアウトソーシングしているようにも見えるのですが、城さんはただ手放しているわけでなく、色んな人を上手く巻き込んでチームを作っているということが印象的でした。
家族以外の第三者が子どもたちの成長を一緒に見守ってくれること
5歳の娘さんと1歳の息子さんのママである城さん。
自らも自社サービスのエスキッチンを使って娘さんに料理のお手伝いをさせながら、作り置きもしてもらって料理の家事負担を減らしているそうです。
またシルバー人材サービスへの掃除代行の使い方は目から鱗でした。ただ掃除を外注するのではなく、「シルバーさんが来る日はみんなで掃除をする日」と決めていて、日曜日の朝9時半からシルバーさんと一緒に家族全員で掃除をするそうです。1時間1000円で、家中がピカピカになって、子どもたちも一緒に「掃除をする習慣」ができるのであればむしろ安いです。
ファミリーサポートやベビーシッター、子育てインターンの学生さんの受け入れなども積極的に行っていて、学生さんとは娘さんの誕生日会のお祝いなどもしているそうで、家族のような付き合いを感じさせました。
子どもたちも親以外の様々な大人と関わり、コミュニケーションをとることで自己肯定感や自己有用感が高まり、親としても自分たち以外の大人も子どもたちを見守ってくれているという安心安全な子育て環境が構築できると思います。
「みなさんの想像する『アウトソーシング』のイメージとは違いませんか?」
という問いかけに、首がもげるほど頷きました。
心のどこかで「お金をかけるくらいなら自分でやった方がいいかな」と思ってしまっていたのですが、こんなにも子どもたちにとっても夫婦にとってもメリットが多いことが伝わったのでそのためならお金を払って手放すことをもっと積極的にしたいと思えました。
チームわが家の概念をインプットして、実際に実践している家庭の事例も聞いて、いよいよ私たちの両立チーム育児チャレンジどうする?!のフェーズです。この時点でインプットが爆速すぎて湯気が出ている状態・・・
まずは、ワークで整理していきます。
ワーク①「チーム育児」のチャレンジ領域を決める
ワーク②壁・ハードルになりそうなことの洗い出し
ワーク③壁・ハードルを乗り越えて実践するためのアクションプラン
一旦書き出してみてから、2つのグループに分かれてシェア&ディスカッションを行いました。
林田さん&城さんにアドバイスをもらいつつ、深堀りしたチャレンジ内容を最後に行動宣言!
私が両立チーム育児実践のために2月に取り組むことは・・・です!
という形で全員が宣言してキックオフは幕を閉じました。
ここからがこのプロジェクトの本格スタート。それぞれの固定概念を超えてチャレンジしたい両立チーム育児の目標を、これから実際に行動に移していきます。きっと色んな葛藤や衝突があると思います。パートナーとの意見のすり合わせ、Stand(わが家の軸)についての話し合い、それぞれの分担内容やアウトソーシングに至るまでの調整やコミュニケーション・・・ハードルはたくさんあります。
でも、私たちは一人じゃない。
このプロジェクトメンバーがオンラインで繋がっていて、相談し合える、応援し合える、ということが支えになっているはず!
そんなメンバーの葛藤含め、どう乗り越えたか、どのようにしてチーム育児が構築されていったか、家族がどう変わったのか、リアルなストーリーを発信していきます。
まだまだ始まったばかりのプロジェクトですが、温かく見守って、また熱く応援して頂けると嬉しいです!
チームは一日にしてならず、メンバー全員であと1ヶ月半走り抜きます!!!