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書き仕事の日々

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「こんなふうに二十数年書き仕事してきました」を、かっこつけずオープンに。何かが少しでもどなたかのヒントになってくれれば。昔読んでいただいた方には、その時代に戻って懐かしんでもらえ…
2025年1月現在25記事(1記事平均1800文字程度)。書き仕事のヒント、執筆裏話などなど。
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#エッセイ

メロヴェの劣等感が、マリアの劣等感よりもやっかいなのはなぜか――書き仕事の日々17

『エドエマ』を書き上げた次に、何を書こうか、いつものように手探りしつつ、どうにも未完の『…

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「カサブタ」がはがれるまで――書き仕事の日々16

昔ラジオを聞いていたら、誰かがインタビューに答えておられました。 「ぼくはそういう「カサ…

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左目だけで書くようになって、4年――書き仕事の日々15

左目だけで書くようになって、4年。 私、榛名しおりは、右目の中心視力がありません。

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出版された自分の本は、二度と読み返したくない――書き仕事の日々14

出版された自分の本を読み返すことは、できればしたくありません。 本を手に取ったり、カバー…

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ボツになった原稿を、自分のホームページ上で無料公開した昔話 ――書き仕事の日々13

昔々。 (正確には、2002年8月から2003年12月にかけて) 『ゲルマーニア伝記』というシリーズ…

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150ページほど書いたあたりで立ちはだかる謎の壁――書き仕事の日々12

処女作『マリア』などを書いたワープロ「NEC文豪」が天寿を全うした頃、ようやく家庭用のパソ…

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目を閉じて息をひきとる瞬間、自分をほめることができるかどうか ――書き仕事の日々11

新しい本が出るたび、大丈夫かな、みなさんに気に入ってもらえたかなあ、あそこらへんがまわりくどかったかなあ…あそこ説明が足りなかったかなあ…などなど、あれこれくよくよ考えます。 もちろん自分なりにいつもベストは尽くしているけれど、いつまでたっても自信が持てません。「どうだ書けたぞ」って気持ちには、とてもなれない。 でも発売後しばらくして、たくさんの感想が届き、ようやくほっとします。ありがとうございます。とてもうれしい。 もちろん、お叱りの感想もあります。 アレ伝の最後の最後で

だってジョージクルーニーが私の頭の中でそう言った――書き仕事の日々10

史実にからめた歴史物を書いていると、苦労することが多い。 小道具なんかはその最たるもので…

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愛すべき登場人物だらけだった『アレ伝』――書き仕事の日々9

「アレクサンドロス大王が、フェニキア人の港湾都市テュロスを陥落させた」 この史実を軸に、…

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上下巻のつもりで書き始めた『アレ伝』――書き仕事の日々8

処女作『マリア』に続いて、なんとか2冊を書き上げ、さらに雑誌にのせる短編もなんとか書き上…

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ひどい境遇で育ったわりには、マリアがいい子すぎるのがひっかかる――書き仕事の日々…

書き仕事をする時、まずとりあえず心がけるのは「つじつまを合わせること」 なんでこの人がこ…

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自分でたてたプロット通りに書けないのはなぜ――書き仕事の日々6

やんちゃざかりの男の子二人と、生まれたばかりの長女。 この子たちの相手をしながら、家でで…

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私に処女作『マリア』を書かせたものは、結局、何だったんだろう。――書き仕事の日々…

東海道線のボックス席に座った私の頭の中に、こんこんと湧き出してきたストーリーをほぼそのま…

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そして、佳作受賞の電話が来た♪――書き仕事の日々4

(一刻も早く帰宅してビールが飲みたかった)旦那の手によって、『マリア』の応募原稿がポストに放り込まれて、数ヶ月。 それでなくても日頃から二人の子どもを追い回してバタバタしているのに、引っ越しなどもあって、応募したことすら、忘れかけていました。 正直、あまり期待してなかったから、忘れかけてたのかもしれない。 こんないいかげんな挑戦が、最初の一発目から当たるはずがないし。少し後半をすんなり流しすぎちゃたし。いや後半だけじゃなく、あれやこれや反省していました。(締め切り過ぎちゃ