自選短歌2019年5月〜6月

去年、「ツイッターに短歌をアップする活動」を休止する前に詠んだ短歌の中から、10首を自選しました。
2019年の5月から6月の間に詠んだものです。

溢れてはすぐ消えていく言葉たち忘れてもいい残してもいい
眩しくて君になれない僕をどう愛すればいい答えください
わかってる僕に世界は救えないただ指先で光追うだけ
母親の優しい顔を思い出しまだ生きねばとひとりつぶやく
僕たちの歩く影まで嬉しそうドーナツふたつ買って帰る日
五音だけ出てこないから今日は寝て明日の私にバトンを渡す
人様が汗水垂らし作る物消費するだけの我が人生よ
下腹部の痛みに壁のカレンダー見れどわからぬ報われる日は
世の中の歯車にさえなれなくて泣いた日思い歯を食いしばれ
雨上がり頭痛も治り水たまり笑う子供の長靴映す


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