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消炎鎮痛剤(湿布)についてゆるーくお話してみるよ

12年ほど登録販売者をしておりました、いしだです

今日はいしだが消炎鎮痛剤について、
ゆるーくお話をしてみたいと思います

とはいえ、
使い分けの要点のみをわかりやすくまとめているものはググればたくさん出てくるので、
手っ取り早く知りたい方はそちらを参考にした方がいいです

登録販売者試験のための勉強をしている方も、
それ専用のところを参考にした方がいいです

あくまでも
いしだが働いていたときに
お客様に説明するために話していたことを
書き記していく感じになるので、
登録販売者として店頭に出て
実際に接客されている方の
話し方のヒントとか参考になるかなー
という感じです

あとは
市販のお薬のことを知りたいよー
という人にも多少参考になるかなって感じです

ではでは、ゆるーくお話していきますね〜

(目次の読みたい項目を押すと、読みたいところが読めますよ〜)


消炎鎮痛剤とは?

湿布(シップ)や
モーラステープや
ロキソニンテープや
ボルタレンテープや
アンメルツヨコヨコや
ゼノールや
バンテリンコーワや
エアーサロンパスみたいなお薬は、
消炎鎮痛剤(しょうえんちんつうざい)
と呼ばれています

白色だったり茶色っぽい布みたいなものに、
消炎鎮痛成分(痛みや炎症を抑える成分)が
塗られていたり、
(例:湿布、ロキソニンテープ、ボルタレンテープ、モーラステープ)

文房具の糊のような容器に
液体や固形で消炎鎮痛成分が入っていたり、
(例:アンメルツヨコヨコ、ゼノール)

歯磨き粉のようなチューブの容器に
ゲル(ジェル)状やクリーム状で
消炎鎮痛成分が入っていたり、
(例:バンテリンコーワのゲルタイプとクリームタイプ)

制汗剤やヘアスプレーのような缶に
スプレー状に消炎鎮痛成分が入っていたりします
(例:エアーサロンパス)

↑以上の話は、薬の剤形(ざいけい)といいます

どんなときに使うの?

消炎鎮痛剤は
肩こりのような肩の痛み、腰の痛み、関節の痛み、筋肉の痛み、腱鞘炎、肘の痛み、打撲、捻挫
があるときに使うと、効果があります

お薬の使い分けをざっくり説明するよ

痛みによって使い分ける場合

痛みは感じ方に個人差があると思うのですが、
痛みのある部分を動かしたときに「いたっ!」と声が出る場合は、鎮痛成分が強めのお薬をすすめることが多かったです(鎮痛成分がNSAIDs(エヌセイズ)のもの)

痛みのある部分を動かしたときに「いたっ!」と声は出ないけれど、違和感があったり、ちょっと痛いような感じがする場合は、鎮痛成分が弱めのお薬を
すすめていました(鎮痛成分がNSAIDs(エヌセイズ)ではないもの)

この辺がよくわからん場合は、
おくすり売り場の薬剤師さん、
または登録販売者さんを呼んで
選んでもらいましょう
その方が早いよ

剤形によって使い分ける場合

湿布でかぶれやすいという方は、
塗ったりスプレーするタイプをおすすめします
(ただし、塗ったりスプレーする場合でも成分でかぶれる場合があります。その場合は病院での受診をおすすめして、処方箋でお薬を出していただいた方がいいです)
クリーム状とゲル状を除くと、手が汚れずに使えるのもおすすめですねー
塗ったりスプレーするタイプは消炎鎮痛成分が肌から剥がれやすいので、持続性に乏しいことだけ覚えておいていただけるとよいかなと思います
痛みがある患部周辺に傷があったりすると、
しみて痛いこともありますので、そこも覚えておくとよいです

剤形で選択肢に入りやすいのは
湿布(貼付剤(ちょうふざい))かなと思いますので、
次の項目で湿布についてお話してみます

湿布について説明するよ

私の場合はですが、
基本的には湿布(貼付剤(ちょうふざい))をすすめることが多かったです
なぜかというと、患部を保護しながら痛みや炎症を抑える成分をとどめることができるからです

湿布は剤形が2種類あります

■パップ剤
湿布と聞いてイメージする、白色のアレです
パップ剤は薬剤が塗られている部分の水分量が多いので、比較的かぶれにくいといわれています
(とはいえ、貼り続けていることでかぶれる方もいらっしゃるので、そのような方には違う剤形の薬をおすすめします)
患部の大きさに切って使うことができるところも、パップ剤のよいところです
鎮痛成分は弱めのものから強めのものまであります
水分量が多いので患部からズレやすい、剥がれやすい、湿布が端の方からクルクルと巻かさってしまう、という弱点もあります

■プラスター剤
茶色の湿布です
プラスター剤は肌に密着するのが特徴で、患部からズレたり剥がれたりということが少ないです
鎮痛成分は強めのものが多いですね
肌に密着する分粘着力が強いので、剥がすときに痛かったり、かぶれやすいのが弱点です

それぞれの特徴を踏まえた上で、

◎可動が少ない患部に使用する、かぶれにくい湿布を探している → パップ剤(白色の湿布)

◎よく可動する部分の患部に使用する、剥がれにくい湿布を探している → プラスター剤(茶色の湿布)

と使い分けするのがいいかなーと思います

湿布のにおいについて

「湿布特有のにおいが苦手」という方は、
結構いらっしゃるのではないかと思います
あの湿布のにおいは
成分にサリチル酸メチル、メントールが配合されている製品になります

成分は薬のパッケージに記載されていますが、
見るのが面倒な方はパッケージのどこかに
〈無香性〉〈微香性〉の表記があるので、
それを探してみましょう

それも面倒な方は
おくすり売り場の薬剤師さん、または登録販売者さんに「においの少ない(しない)湿布はありますか?」と尋ねましょう

冷感湿布と温感湿布の使い分け

湿布には冷感湿布と温感湿布の2種類があります
その名の通り
冷たく感じる湿布と温かく感じる湿布です

使い分けとしては、
患部が痛みはじめて日数が経っていないものには冷感湿布を、
温めた方が楽に感じる場合は温感湿布を、
という感じでした

ここからの話はいしだの偏見の話になるので、
テキトーに読み流していただきたいのですが、
私はお客様に温感湿布をすすめることはほぼなかったです

というのも、温感湿布はカプサイシンというトウガラシに含まれる成分が配合されるのですが、
刺激になったりかぶれやすかったりすることが
接客の体感的に多かったから

患部を温めた方が楽になるお客様には、
・入浴
・布越しにカイロを貼る(低温火傷注意)
・ドライヤーで温める(火傷注意)
のご提案をよくしていました

患部が痛いと感じる急性期は、
血行をよくすると痛みが増すので、
できれば冷やすことをおすすめします

痛みがおさまってきたら、
温めたほうが治りが早いです

湿布の大きさについて

湿布の大きさは
大体どのメーカーさんでも
7cm✕10cmタイプと14cm✕10cmタイプの
2種類になります
(サロンパスシリーズは例外で、これよりも小さい)

薬のパッケージにも表記されていますし、
薬のパッケージの大きさでもわかるかと思います

足首や手首や肩などに貼るときは7cm✕10cmを、
背中や腰などに貼るときは14cm✕10cmを
おすすめすることが多かったです

パップ剤の湿布は切って使うこともできるので、
多少大きくてもどうにかなります

よくお客様からお問い合わせがあったのは
「実際どれくらいの大きさなの?」
ということ

私の職場はA6サイズのメモ(A4サイズの紙を4分割したもの)を使っていたのですが、
そのA6サイズのメモ1枚分が
大体14cm✕10cmの大きさになります
それを半分にすると
大体7cm✕10cmの大きさになるので、
お客様にはそれを使って説明すると
ご理解が早かったです
(パッケージに実物大の図が記載されていることもあります)

さいごに副作用について

消炎鎮痛剤の副作用で特に気をつけなければいけないのは、「アスピリン喘息」と「光線過敏症」です
解熱鎮痛薬(痛み止め)や消炎鎮痛剤を使用した際に、喘息発作が起きたことがある方は、市販の消炎鎮痛剤を販売できかねます
病院を受診して処方箋で薬を出してもらって下さいませm(_ _)m

また、湿布をつけたまま太陽光を浴びると発疹や赤みが出るものもあります(私は発疹が出たことがある)

以前、消炎鎮痛剤を使って作用以外の何かが起きたことがある方は、
売り場の薬剤師さんか登録販売者さんにお申し出いただけますと幸いですm(_ _)m
(薬剤師さんや登録販売者さんからも確認があるかと思いますが)

あとは「かぶれ」ですかねー
絆創膏を貼ってかぶれが起きやすいとか、
外皮用薬(皮膚のお薬)を塗るとかぶれやすいとか、
アトピー性皮膚炎があるなどの
お肌が敏感な方も
お知らせ下さるとありがたい事項ですm(_ _)m


……文字数がたいへんなことになってきたので、
この辺にしておきましょうかね

この第一三共さんのサイトがわかりやすいので、
こちらを参考にすると一番よいかも(笑)↓↓


なにかのお役立てになりましたら
これ幸いでございますm(_ _)m

お大事になさって下さい〜

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