気狂いピエロ(私の映画遍歴No.3)
いよいよ佳境に入ってきます。前々回でお話ししたように1960年代の映画館は「ニュー・シネマ・パラダイス」に描かれたイタリア、シチリア島の映画館と同じような活況を呈していました。ジュゼッペ・トルナトーレ監督のこの映画は、私のもっとも好きな映画の一つです。
この映画産業がテレビやビデオの普及によって、陰りを見せ始めたのは中学生の頃からでしょうか?中学三年のある時、ビルの一角にあった映画館の前に奇妙なポスターが貼ってありました。顔を赤いペンキで塗りたくった男の画像と「気狂いピエロ