ASD/自閉症者は、常に英語翻訳をしている
自閉症スペクトラムの人間は、例えるなら異世界からやって来た者達です。
遥か遠くの自閉症の惑星から、遠路はるばるやって来て、帰りの切符をうっかり忘れてしまい、地球に住むことになった者達と思ってください。
そんなうっかりな彼らは、地球と言う青い惑星で生きるには様々な困難を伴います。その1番が交差しないコミュニケーション。
彼らの発する文化は、対比を描くように地球人とは異なっていた。
相手が気にしている事を、躊躇なく言い放って来たり。立場を顧みずに本音をずけずけ言ったり。地球人の言葉の意図が表面的にしか捉えられず、言葉通り受け取ったり。でも決して相手の心が分からない訳ではなかったり。
その苦労や疲労感を、少し例えてみましょう。
皆さんは英語を訳すのは好きですか?あの英文を日本語に変換するのは、いくら得意だからと言っても、少し頭に熱が灯って、疲労感を伴うのではありませんか?
中学や高校、大学での英語長文を解いている時の、あの嫌な疲労感を思い出してみてください。
得意な人も、やっぱり母国語ではない訳ですから、少し脳が疲れるはず。あの感覚です。
相手の言葉の意図や意味を必死に考え、頭を沸騰するまで思考させる。あなたが英語辞典を取り出して、abc順で言葉の意味を探す。どう言った意図で使ったのかを推論する。会話な訳ですから、それを一瞬で脳内で演算して放出する。それは障害な訳だから、失敗し続ける。嫌悪されて、自閉症者は心を壊す。
自閉症者はその疲労感覚を毎日戦争のように続けている訳です。正気なんて保てないでしょう?
ではそこの読んでいるあなた。
今から3分後、ランダムである国に飛んでもらいます。片道切符で日本に帰ることは出来ないので、そのまま言語も知らないその国で生きて行ってくださいね。生活も現地でお願いします。
その理不尽を強制させられているとしたら?
いかがですか?
これを、小さな子ども達が、理解のない教師達の理不尽と闘いながら生きている。
狂気の世界で生きる彼らが、正気を失わないように、手を差し伸べることが重要です。それは乾いた心に水滴を一滴垂らしてあげるだけでもいい。
「この星で生きるために必要なのは、私たち地球人が作ったルールを押し付けることではなく、共に新しいルールを作ること。」
それだけで、僕らの人生は色鮮やかになるから。