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痛みや空腹を感じない、知られざるASDの感覚異常



こんにちは!

聴覚、触覚、嗅覚、視覚、味覚過敏がASDの子にはあるのは皆さんご存知かと思います。

ですが、その五つの5つの過敏から派生した過敏性があるのは、ご存知でしょうか?

今日はそちらを紹介させてください。

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①痛覚過敏と鈍麻


僕が子供の頃、みかん狩りをしていた事がありました。僕は夢中で取っていたようで、何も問題はないだろうと親も安心していました。

ですが、「取れたー!」と笑顔でみかんを親に見せに行くと、母親が叫んだ事がありました。

額がパックリ割れて、血が流れていたからです。

みかんの枝は硬いんです。背も低い子供でしたからおでこに刺さってパックリ切れてしまったみたい。

僕はそれに気付かずに、夢中でみかん狩りをしていたそうです。泣きもせず、笑顔で。(怖くね?)

つまり僕は鈍麻タイプのASDでした。転んだ事には泣くんだけど、痛い訳じゃなく、急にバタンって転んだことにびっくりして泣いていたのだそうです。(幼馴染が泣くなよと涙を拭いてくれましたね)


②目線過敏と鈍麻


緊張ではなく、目線が痛い!という子が結構いるようです。はい、僕がそうです。社会性の障害として目線を合わせないというのもありますが、この目線過敏も少なからずあるとは思っています。でも僕は全く緊張しない謎体質でもあります。


色々情報を掴めてしまう→でもASDは情報が多すぎて相手の感情を絞り切れない→絞り切れないから何通りもの悪い考えを想像してしまう。

結果目線が怖くなる!という仕組みじゃないかな?と思っています。僕は今は目線を合わせられますが、親は、今思えばお前はあまり目線を合わせなかったなぁと言っていました。


良い方向に捉えると、目線を外し、情報を削ることによって、相手の意図を読み取ろうとしていると言い換えても良いと思います。返答はなくても、意外と自閉症の子は話を聞いているかも?


③温度過敏と鈍麻


半袖小僧ってよくいない?それと、季節の変わり目で衣替えを拒む発達のお子さんってかなりの数いると思います。僕はこれに関しては相当こだわりが強かったらしく、頑固な母親が諦めるくらいでした。

それってこだわりとか変化への拒絶じゃないの?

と思うかもしれません。半分正解です。ですが、実はASDの僕らは、気温があまり感じないって場合があります。暑いのは確かです。でもそれを自分の感情として吸収出来ていない。落とし込めていない。

本当は暑いんだけど、「暑くないからいいの!」と本当に思い込んでいるのです。

僕は四季とか死ねよって思ってましたね

暑い時に長袖に着る子に、無理に変えさせるんじゃなくて、限りなく薄い長袖を買ってあげたり、その長袖と同じ肌感の半袖のシャツを買ったりして対応してあげて欲しいです

④平衡過敏と鈍麻

これは乗り物酔いとかですね。僕は別にこれに関してはないのですが、エレベーターの浮遊感とか飛行機の気圧の変化に敏感な子はいます。

(でも僕は気圧に敏感だな)

これはもう酔い止めしかないですよね。飲ませてあげて欲しいです。階段登るとか。


⑤内臓過敏と鈍麻


空腹を感じない子がいます。


ASDの当事者で、当事者研究されている綾屋先生もあるそうなのですが、なぜか空腹を感じないって子が多いです。

僕は今こそ感じられるようになりましたが、子供の頃はなんでご飯なんて食べないと行けないんだろう?と思うくらい空腹知らずでした。大人になってもこれだと栄養が偏ったり、栄養失調になる可能性が高い。結果生活習慣病になったり。

あとはトイレですね。これも全く自覚できないんですよ。なぜか。これを気付けないと膀胱炎になる可能性が本当に高い。


これは僕からアドバイスって出来ないけど、トイレは怖くないものだと思ってもらうことだったり、食べなそうだったら、仕方ないけど好きなものをあげたりとかするしかないのかな?


つまり言いたいことは、感覚過敏は、色々な病気と隣り合わせだということです

何かこういう対策実践してるよ!って人がいたら教えてください。

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ASDの大学生 春野モカ 
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