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オススメ書籍紹介
皆さん、本を買うとき何を基準にしますか?
筆者なのか、内容なのか、話題になっているからなのか、人それぞれ購入する基準はあると思います。
僕の場合は、レビューだったり、誰がオススメしているかを基準に購入するかしないか検討します。
なぜかというと、信頼している人の推薦するものはハズレがないし、レビューも、誰かからのオススメもどちらも読んだあとの感想になるので、読んでみたら面白くなかった、、、と言う状況にはなりにくいです。
ということで今回は、みなさんにオススメの書籍を紹介してもらいたい!
そのためにも、まずは自分から!ということでオススメ書籍を紹介しようと思います。
トレーニング系
ハイパフォーマンスの科学
この本は個人的に、知識と現場を繋ぐような本だと思っています。論文をもとに各項目が作られていて、その論文から得た根拠を、どのように現場で応用していけばいいのか、みたいなヒントが散りばめられています。
誰かの経験に基づいた本ではなく、論文という客観的な根拠に基づいて書かれているので、信頼できる本だと思います。そしてこの本には各項目に参考文献が乗っているのでその文献を読むことで、さらに知識が深まり、1冊で2度、3度美味しい本になっていると思います。
僕の指導の根拠の多くはこの本がもとになっています。
サッカー系
サッカーココロとカラダ研究所
今話題の戦術的ピリオダイゼーションでは、フィジカルをどのように扱うのか、過去から現代においてサッカー界ではどのようにフィジカルが捉えられ変化をしてきたのかが対談形式で分かりやすく、読みやすく解説されています。
ヨーロッパ、トップレベルでどのようにフィジカルトレーニングを行い、どのように組み立てているのかを知れる、とても勉強になる本です。
ビジネス系
WHYから始めよ!
この本ではAppleやStarbucksなどの企業を例に上げ、人々をインスパイアするには何が必要か書かれています。
僕らフィジカルコーチは選手になぜフィジカルトレーニングが必要なのか示し、全力で取り組ませる事が必要になります。そのためのヒントがこの本には多く詰まっています。
小説
魔の山
僕は小説が好きで年に10冊以上は読んでいると思います。
その中でもトーマス・マン作の魔の山が好きです。
その理由としては作中に主人公がする、時間の流れに対する考察が、とても心打つものがあるからです。
一部の引用します。
退屈ということについては、世間にいろいろと間違った考え方が行われている。
一般には、生活内容が興味深く新奇であれば、時間の経つのが短くなるが、単調とか空虚とかは、時間の歩みに重しをつけて遅くすると信じられているが、これは無条件に正しい考えではない。
一瞬間、一時間などという場合には、単調とか空虚とかは、時間を引き伸ばして「退屈なもの」にするかもしれないが、大きな時間量、途方もなく大きな時間量が問題になる場合には、空虚や単調はかえって時間を短縮させ、無に等しいもののように消失させてしまう。
その反対に、内容豊富で面白いものだと、一時間や一日くらいなら、それを短縮し、飛翔させもしようが、大きな時間量だとその歩みに幅、重さ、厚さを与えるから、事件の多い歳月は、風に吹き飛ばされるような、貧弱で空虚で重みのない歳月よりも、経過することが遅い。
従って、時間が長くて退屈だというのは、本当は単調過ぎるあまり、時間が病的に短縮されるということ、のんべんだらりとした死ぬほど退屈な単調さで、大きな時間量が恐ろしく縮まるということを意味する。一日が他のすべての日と同じであるとしたら、千日も一日のごとくに感ぜられるであろう。そして毎日が完全に同じであるならば、いかに長い生涯といえども恐ろしく短く感じられ、いつの間にか過ぎ去っていたということになるだろう。
習慣とは、時間感覚の麻痺を意味する。あるいは少なくともその弛緩を意味する。青春期の歩みが比較的ゆっくりとしているのに、それ以後の年月が次第にせわしい急ぎ足で流れ過ぎていくというのも、この習慣というものに原因があるに違いない。
新しい習慣をもつことや習慣を変えることなどが、生命力を維持し、時間感覚を新鮮なものにし、時間の体験を若返らせ強め伸ばすということ、それがまた生活感情全体の亢進を可能にする・・・。習慣の切替え、すなわち変化とエピソードによる休養と回復、これが転地とか湯治場行きとかいうことの目的である
「一日が他のすべての日と同じであるとしたら、千日も一日のごとくに感ぜられるであろう。」
この言葉を聞いてるハッとさせられました。
僕ら指導者は、何となくすごしていると毎日同じような過ごし方の連続になってしまいがちです。もし日常に刺激が無くなるのならどんな長い歳月も一日のように感じてしまいます。
僕は現場に出た1年目は毎日同じことを繰り返しているだけでいつの間にか1年が過ぎてしまいました。そのような1年が毎年続くのなら何年生きたところでほとんど意味の無い人生になってしまいます。そうならないためにも、日々新しいことにチャレンジし、刺激的な毎日を送る必要があります。
人生を振り返った時に長い人生だったと思えるように、色々な場所にいったり、会ったことのない人に会ったり、新しいチャレンジをしたりする事が大切で、その事で時間の密度を高める事が出来ると思います。
編集後記
オススメの書籍を何冊か乗せました!時間がある時にどんどん追加していくスタイルにしようと思います。
もし良かったらTwitter等でシェアしていただいて皆さんのおすすめ書籍も教えていただけると嬉しいです。
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