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春の知らせを収穫する

春が来た、と思う瞬間にはいろいろあり、友人は今日「部屋の中にアリが出た」と言っていた。

いま住んでいる家に引っ越して来た7年前の春には、部屋の壁にダンゴ虫が這っていて驚いたものだった(いつからだったか家の中でダンゴ虫は見なくなった)。

風の匂いでも春がわかる。気温は低いままでも、匂いが、そして肌に当たる感触が変わる。

あと、道草の家にいて、春だなぁとしみじみ感じるのは、"そのへん"でふきのとうが顔を出し始めた時だ。それが今年はちょうど今週だった。

これはじつは1年前の写真。今日の時点では、まだこんなには"ひらいて"ない。

お隣のおばあちゃんからもおすそ分けをいただいた(もちろん花がひらいてくる前が美味しい)。収穫はするのだが自分では食べないらしい。これを我が家では、素揚げして、食べる。

ちょっと塩をつけて。それから、つゆにつけて。たとえば、お蕎麦と一緒に。

ほのかに苦くて、豊かな土の香りが、口の中でふわぁっとひろがる。もうすぐ5歳になる息子も、もりもり食べる。春が、また、来たんだなぁ、としみじみ、もぐもぐ感じた昼食でありました。

(つづく)

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、2月21日。今日は、ちょっと"大人"になった話。※毎日だいたい朝に更新しています。

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