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間違って気づくこと

今朝、いつもの"朝のページ"を書きながら、インスタント珈琲を飲んでいたら、充電しているスマホのコードに誤って手をひっかけてしまい、インスタント珈琲を飛び散らせてしまった。

書いているノートには、ほんの少しかかっただけだった。インクで書いているので、水分には負ける。一部が"にじむ”だけですんだ。そのときは近くにモノをゴチャゴチャ置いていた、コップを離れたインスタント珈琲はそのゴチャゴチャに少しずつ飛び散って、もっとも大きく被ったのは、以前自分が書いたページをコピーした紙だった。コピーなので、問題ない、と考えながらそれをまじまじと見て、ハッ、と気づいたことがあった。いま、間違えて、インスタント珈琲を飛び散らかさなければ、気づけなかったことだったと思った。

2日前、「インスピレーションをめぐって」を書いたあと、久しぶりにビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)を聴こうと思って、『Good Vibrations Box』(1993年作/未発表音源を多く含んだ記念碑的なアンソロジー)を頭から聴いて(あの迫力あるモノラルの音が好きだ)、67年まできたところで、これまた思いつきで『SMILE sessions』(66-67年にレコーディングされ未完成に終わった『SMILE』を再構築した作品/2011年発表)のDisc 1も久しぶりに出してきて聴いたら、なんか耳が熱を出したようになった。

(ビーチ・ボーイズを聴くなら、ぼくは『シャット・ダウンvol.2』から聴くのが一番良いと思っている。好きな作品をと言われたら、たくさんあって迷うけれど、『サーファー・ガール』『トゥデイ』『サンフラワー』『ラヴ・ユー』と挙げてゆくだろうか。『ペット・サウンズ』体験は、それとはまたちょっと違う。好きとか嫌いとかではないというか…)

『SMILE』伝説を最初に知ったのは、大学浪人をしていた1997年に、近所の図書館にブライアン・ウィルソンの伝記本(の日本語版)があって、それを読んだ時だった。1989年にブライアンが初のソロ・アルバムを出して、その頃、ビーチ・ボーイズのアルバムのCD化ラッシュがあり、その流れで出た本だったんだろう。その本の中に、『SMILE』の重要な1曲である「Surf's Up」の歌詞が日本語で紹介されていたのをよく覚えてる(ノートに書き写して、持っていた)。いま聴くと、ちょっと難しい(歌詞が)。そのことばを書いたのは、あのヴァン・ダイク・パークス。わかりにくいから強く影響されるというのもありますね。

(つづく)

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"、1日めくって、3月4日。今日は、えーと、マジックショーの話。※毎日だいたい朝に更新しています。

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