【Book Lover】読後にほんわかとした余韻をくれる本
江戸にある大店、長崎屋の若だんなである一太郎はしょっちゅう熱を出して寝込んでいる。
“跡取り息子として一人前になりたい”
“人並みに元気な身体になりたい”
“こんなおのれが情けない”
大店に生まれて何不自由ない生活をしている一太郎にも悩みがある。
悩みながらも日々の暮らしの中でさまざまな人々と出来事によって成長していく姿は、愛しく、頼もしい。
そして、そんな彼のそばには常に縁の深い妖たちがついている。
どんな縁かはぜひ本書を読んでいただくとして、妖たちはいつもにぎやかで、そし