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詩 わたしと人間と死神

人のことは気にしなくていい
そんなこと何回も言われているけれど
そんなことは分かっているけれど
どうしても人のことが気になる

この世界で
自分のことを好きになってくれる人は
どのくらいいるのだろう
他人に好かれる感覚が
いまいちよくわからない

80歳までは生きたくない
せいぜい75歳でいい
もっと若くても大歓迎

ベッドに入って朝を迎える頃に
死を受け入れたい

だから人生の時間を無駄にしたくないなと思う
でもその思いに反して
わたしの人生の時間は無駄に過ぎていく

周りの人間の心は年老いても
わたしの心は19歳のまんま
でも、わたしの肉体は
猛スピードで老いてゆく

そのうちに
どんどん心も錆びれて廃れていって
足元からガラガラと音を立てて
崩れ去ってしまいそう

周りの人間に
わたしという人間は
どのように映っているのだろうか

街ゆく人間みんなが
自分を見てるんじゃないかって
それがとても怖い

そう思えるのは
わたしが街ゆく人間を
見たくもないのによく見てしまっているから

わたしに見えるのは
わたしに手を差し出してくれるのは
死神だけでいいのに

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