詩 認知
画面の中のきみに恋をした
わたしの理想はきみしかなくて
普通の恋がなんなのか忘れちゃった
今の自分がきみと釣り合うわけないのに
小さな穴からきみを観察したい
接点なんてなくていい
そんな思いは強がりだよ
仕方ないの、きみはわたしを知らないから
きみのいる世界線にトリップできたら
きみを大好きになることを忘れないで
ママのお腹に戻りたい
また産まれたら
きみがわたしに一目惚れするように
努力しながら生き直したい
理想の自分を忘れないで
オリジナルのわたしを残したい
骨の大きさは同じに生まれても、
骨の上は誰もが羨む高嶺の花に
きみに釣り合うマネキンになりたい
きみしか寄せ付けない
きみ以外興味は無いから
きみに他に大切な人がいても
わたしのことなんて知らなくても
きみのいる世界線にトリップしたい
消えたいってたくさん思う
でも、消えたらきみに認知されない
きみはわたしにはリアルだから
わたしが消えるのは
いつかきみに拒絶されたらでいい
でも、ふとしたときに思うんだ
わたしだけがきみを知ってるって
生き地獄だなって
きみの中に
わたしを一生忘れないプログラムを
植え付けたい
一生忘れてほしくない
理想の自分を忘れないで
きみに認知されるために
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