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【中編】下大利駅~雑餉隈駅間を地上線のうちに回ってきた

2022年8月28日、西鉄天神大牟田線の下大利駅~雑餉隈駅間が高架化されました。それを前に、地上線の記録をすべく新規高架化区画を歩いて回りました。
前編では下大利駅から春日原駅を歩いているので、そちらを読んでから続きを読むことをおすすめします。

それでははじめます。

春日原駅-雑餉隈駅

この区間は駅間が最長で、かなり疲れました。道中での熱中症対策のため、ファミマのフラッペも飲んで涼みながら歩きました。あれとても美味しいですよね。

ちなみに前回のラストであるフラッペ写真は、この区間最初の踏切、「雑餉隈9号踏切」を背景に撮影したものです。

5000形 普通大善寺行き
3000形 普通福岡(天神)行き

ここで交差する道路は、春日市を横断する大通りで、かなり交通量が多かったです。

これまで同様、かなり踏切の間隔は短いです。ちょっと歩くだけですぐまた次の踏切が。次はもちろん「雑餉隈8号踏切」です。

3000形水都編成 急行花畑行き

フラッペを買ったり休憩したりで、知らぬ間にかなり時間が経っていたようです。その証拠に、まだ2踏切分しか歩いていないのに水都編成の折り返しが来ました。

雑餉隈7号踏切は廃止されたのか、欠番になっていました。

次は、「雑餉隈6号踏切」です。

6000形 普通筑紫行き

この編成も前編に出てきたので、折り返しを撮影したということになります。きれいな編成はやっぱりいいですね。

そして「雑餉隈5号踏切」。

3000形 急行大牟田行き

この急行も、前編の白木原3号踏切で説明したのと同じ要因で生まれたものです。ふつう、福岡(天神)-大牟田を直通する日中の急行は設定されていません。

この踏切には、大きな特徴があります。それは、

道路側の上下線が完全に分離している

ということです。そのため、一見2つの踏切のようにも見える構造になっています。

ちなみに踏切の構造を図にしてみるとこんな感じ。

車両が3000形ではないのはお許しを

ここまで道路の上下線が離れた踏切は、あまり事例がないのでしょうか。

妙なほどに広い中央分離帯、何があるか気になりませんか?そこにはなんと、新駅の名前の由来でもある桜並木があるんですね~
満開の時期になると、本当にきれいなんです。もちろん、車窓からもしっかり見えます。

脱線したので、話を戻します。

この次の雑餉隈4号踏切は、またもなぜか欠番。googleマップを見ても踏切がありそうな道はないため、どこにあったのかは不明……

というわけで、「雑餉隈3号踏切」です。ここから、警報器の下に回転灯が追加で付いています。

6050形 普通大善寺行き
3000形 急行福岡(天神)行き

お分かりかもしれませんが、この踏切は新駅「桜並木駅」の真横にある踏切なんです。高架化事業と並行して駅の設置が行われているため、開業は2023年度末とはいえ大まかな形は完成しているように見えました。

外見は色以外他の駅と統一されているようです。

これからできる新しい駅を何もないかのように飛ばしていく光景は、見ていておもしろかったです。

雑餉隈駅まではあともう少し。踏切も「雑餉隈2号踏切」にまで数字が減りました。

この踏切は、カーブの感じがよさげでした。

5000形 普通福岡(天神)行き

ただ、ピントがうまく合ってくれず、線形を生かした写真は撮れませんでした……

ついにこの区間ラストの踏切、「雑餉隈1号踏切」です。

3000形 急行福岡(天神)行き

長かった春日原-雑餉隈間ラストの踏切は、雑餉隈駅のすぐ横でした。最初にも書きましたが、本当に疲れました。ただ、本当の悪夢はここからになるんですけどね……

雑餉隈駅の高架駅舎です。コンセプトは「歴史を受けつぎ未来につなげる親しみのエントランス」。宿場町であったことを表現するため、モノクロモノトーンを基調とし、アクセントとして穀物を連想させる黄蘗きはだ色を配置しているらしいです。
モノトーンが好きな主にとっては、ここのデザインがいちばんお気に入りです。

雑餉隈駅-新規高架化区間北端部

実は、廃止される踏切はこの先にもまだあります。なので、まだ歩きます。

最初の踏切は大通りである筑紫通りに仮設された「麦野仮踏切」です。「麦野」という名前は、例外的に地名から取られています。

5000形 急行福岡(天神)行き

「ピントが合ってないだろ」と思われるかもしれませんが、写真の確認を怠ったため、こんな写真しか撮っていませんでした。

次は「井尻9号踏切」です。

3000形 普通小郡行き

ここには制限70の標識と臨時信号が。つまり、もう高架と地上線の合流地点は目の前ということです。

2枚目の写真に関して一つ気づいたことがあります。それは、うっすらとですが尾灯が点いていることです。西鉄では昼間あまり尾灯を点けているイメージがないので、なかなか珍しいものを見れたかなと思います。

そして、「井尻8号踏切」。

3000形 普通福岡(天神)行き

厳密には踏切「から見える別角度」の写真になってしまいました。理由としては、どうしようもないほどの汚写真になってしまったからです。
でも、これはこれでいい記録になったので、まあ良しとします。

この次が真の新規高架化区間ラストの踏切、「井尻7号踏切」です。

5000形 普通福岡(天神)行き
3000形 急行花畑行き
6050形 普通筑紫行き

高架の支柱が無くなった区間なので、簡単に編成写真を撮ることができました。ここから坂をのぼるともうすぐに合流地点です。

これにて、最初に決めた「全踏切で撮影する」というルールを守りながら、新規高架化区間を全区間歩くことに成功しました!

疲労はまだ溜まるのみ

この後、新規高架化区間の全区間の前面展望を撮るべく、井尻駅まで歩きました。そのついでとして、井尻7号踏切の近くにある天神大牟田線と鹿児島本線の交差地点に行ってみようと思い、寄り道することに。
↓このあたり

そこまでの道順をgoogle先生に聞いて、その通りに進もうとすると、出発してすぐにハプニングが発生。なんと、案内された道が高架化工事に伴って通行止めになっていたんです
しょうがなく迂回し、気を取り直して目当てのところへ向かいます。
ですが、閉鎖されている道にまた行く手を阻まれます。そして、またgoogle先生とにらめっこ。こんなのがかなりの回数繰り返されました。

結局、道路が通れなかったため、交差地点にたどり着くことはできませんでした。いつかは行きたいと思います。

悲劇はまだ続きます。

この場所の近くに小学校があることから察せるとおり、この周りは住宅街なんですよね。そのため、すぐ近くにコンビニなどはありません。それなのに運命というものは無慈悲なもので、ペットボトルのスポーツドリンクが切れてしまったのです。
近くにコンビニは無いのかと思い再度先生に聞くと、最寄りのコンビニはけっこう離れた笹原駅前とのこと。上の地図ではファミマが近くにあるように見えますが、鹿児島本線をまたぐ踏切が近くにないため、そこに行くにはかなり遠回りをする必要があります。

暑い、喉はカラカラ、もう体力もあまり残っていないという最悪の状況のなか、最後の力を振り絞ってコンビニへと歩きました。

やっとの思いで到着したローソンはクーラーが効いていて、本当に暑さ、疲れがちょっとは軽減されたように感じました。そしてスポーツドリンクを買うなりがぶ飲み。喉の乾きもなくなり、井尻までのあと少しの距離を、それまでよりかなりいいコンディションで歩けました。

コンビニから数分歩いて真のゴール地点、井尻駅に到着しました!

ずっと立ちっぱなし・歩きっぱなしで足首が猛烈に痛くなっていましたが、井尻駅の待合室で久々に椅子に座り、足をマッサージしました。なので、この後立って前面展望を撮ることに関しては、あまり苦痛を感じることはありませんでした。

まとめ

徒歩での旅はここまでです。
次回の後編では、雑餉隈駅から下大利駅までの仮設ホームでの撮影、前面展望動画を切り抜いての地上線時代の見どころをまとめていきます。

また次回、後編でお会いしましょう。

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