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【後編】下大利駅~雑餉隈駅間を地上線のうちに回ってきた

2022年8月28日、西鉄天神大牟田線の下大利駅~雑餉隈駅間が高架化されました。それを前に、地上線の記録をすべく新規高架化区画を歩いて回りました。

前編と中編では下大利駅から雑餉隈駅の地上区間の沿線を歩いているので、そちらを読んでから続きを読むことをおすすめします。

それでは最終回、各駅での撮影の記録と前面展望の見どころ紹介を始めていきます。なお、前面展望はスマホ画質なので、一部見づらく感じることもあるかもしれません。ご了承ください。

高架分岐部分-雑餉隈駅ざっしょのくまえき

井尻駅からは普通小郡行きに乗車。右側の窓は小さいですが、見える角度が狭すぎるといったことはありませんでした。

まずは高架線と仮線の分岐部分。高架線を避けるため、仮線は左にそれます。
上下線の間に正式な線路が少し敷かれていました。また、線路の基礎(路盤)は土のうになっていました。ちなみにこのあたりはカーブのため、徐行信号機(架線柱に付いている黄色の丸)で制限50がかけられています。

カーブを超えると束の間の直線区間に入ります。ここだけは少し規制が緩和されて制限70になります。
右側に見える上り線は、工事の関係かバラストがかなりキレイでした。

高架下に入るため、また急なS字カーブを通過します。制限は60になります。上り線と下り線が異なる橋脚の間から出てきているのがおもしろいですよね。

このS字カーブを過ぎてからは、この制限70が続きます。そして見えてきました。奥に見える緑色のところが雑餉隈駅のホームです。

緩やかな右カーブを描きながら、電車は雑餉隈駅に入線します。

雑餉隈駅

乗車電 5136F

太い柱が大量にあるため、構図によっては柱の主張が激しい写真も撮れました。

駅の北側は前面展望でも見えた通り、いい感じのカーブになっています。この向きのカーブでどんな写真が撮れるか、もうおわかりですよね。

そう、こんな編成全体を収められる写真が撮れます。しかもこの感じ、7両フル編成でも最後尾が入りそうですよね。

ちなみに南側はこんな感じ。

こっちまでカーブが続いています。ちなみにこのカーブの先に、カーブを生かした写真を撮れなかった雑餉隈2号踏切があります(どういうことかは中編参照)。

一通り撮影もできたところで、そろそろ移動していきましょう。

雑餉隈駅-春日原駅

この区間は、最初のカーブを過ぎたらあとはずっと直線の区間が続きます。

カーブを過ぎて少ししたら、急に日陰が出現します。この上が、新駅の「桜並木駅」です。日陰になっている理由は、横まで足場が組まれていて横からの日差しが入ってこないからですね。

中編で図を使って解説した雑餉隈5号踏切です。これを見たら、あの図で何が言いたかったか分かるでしょうか。

そして新規高架化区間唯一の待避可能駅、春日原駅に入線します。

春日原駅

見ての通り、たくさんの鉄骨がホームの上に露出しています。ホームは足場の上に板を敷いたつくりになっているため、歩いていると床のところどころでミシミシと音がしました。

柱の主張が雑餉隈ほど激しくないので、ホームからもまだマシな写真が撮れました。

ただ、高架下でどうしても暗いので、入線シーンを撮ろうとすると車両が暗くなります。

まだ駅は残っているので、どんどん進みます。

春日原駅-白木原駅

駅間全体が高架下なのは、この区間が最後です。

新規高架化区間唯一の橋梁です。ガーター橋で目立たない存在ですが、ずっと川の両岸をつなぐ重要な役割を果たしてきました。

白木原駅の少し前には、制限60の徐行予告信号機(下に60と書いている三角のもの)が設置されていました。つまり、高架からよけるためのカーブが近いということです。

徐行予告信号機を過ぎてまもなく、白木原駅に入線です。

白木原駅

上の写真を見ての通り、この駅は雑餉隈駅以上に柱の主張が激しい駅でした。柱が点字ブロックにめり込んでいるところもあります。

なので写真を撮ろうとすると、対向の電車はいいものの…

手前側を到着·通過する電車を撮るときは柱がかなり邪魔で、たった1両すらも入りきれませんでした。

到着したこの普通電車に乗り、次の下大利駅に向かいます。何気に初のパノラミックウィンドウ車ですね。

白木原駅-下大利駅

駅を出てすぐ、制限60の徐行信号機が出現。この先のS字カーブに備えます。

S字カーブです。こちらでも上下線で違う橋脚の間から線路が出ます。

カーブを抜けるとまた直線区間。そのため、また制限70に戻ります。

この直線を進むと、下大利駅に入線です。

下大利駅

下大利駅は、ここまでの駅と比べて床·屋根などがしっかりしていました。ここだけは仮設ホームではないように見えます。

上に高架線がない分、今までの駅よりも明るい写真が撮れました。そのうえ柱が細いため、主張もそこまで激しくない。これはミスで柱が写ってますが…

そして、この旅最後の乗車電であるこの普通電車に乗ります。

下大利駅-高架合流部分

新規高架化区間で最後の踏切、下大利1号踏切を通過。

踏切を過ぎてすぐ、最後のS字カーブに備えて制限40の徐行予告信号機がありました。

そこから少し進むと、真新しいバラストとともに徐行信号機·S字カーブが姿を現しました。

こちらは白の土のうで路盤が固められていました。反対は黒でしたよね。

S字カーブが終わると同時に、架線柱に徐行解除信号機(緑色の丸)が見えました。つまり、ここをもって新規高架化区間の地上仮線は終了です!ここから電車はは今も現役の線路を走ります。

まとめ

前編·中編·後編の3回に分けてまとめたこのシリーズ、いかがでしたか?取材日が8月で、かなり暑くて疲れましたが、地上線時代の貴重な姿を記録できてとても楽しかったです。

ちなみに、この高架化工事はまだ終わっていません。新駅舎の下にも線路が通っていた雑餉隈·春日原·白木原の3駅については、まだ駅舎の高架下部分の工事が残っています。これも完成したら記事にしようと考えています。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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