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『ぼくのまつり縫い』を大人の読者さん向けに紹介してみる

気がつけば梅雨の季節、夏ももうすぐですね。
さて、今夏の千葉県読書感想文コンクールの課題図書に、拙著『ぼくのまつり縫い~手芸男子は好きっていえない~』が選ばれました📖✨
千城台でたくさん応援していただいた本が、千葉県の課題図書に……!
本当にうれしいし光栄ですありがとうございます!!

「小学校高学年向き」の課題図書となっているのですが、今作、大人の読者さんからの感想もたくさんいただいています。

そんなわけで、今日は大人の読者さん向けに『ぼくのまつり縫い』をご紹介してみようかと思います!

◆あらすじ

主人公は中学1年生の優人。友だちのカイトに誘われてサッカー部に入部したものの、運動は得意じゃないしケガはするしで、向いてないなぁと思いながら学校生活を送っています。

そんな優人の趣味は実はお裁縫。でも小学生時代にそれがきっかけでからかわれたことがあり、学校では内緒にしています。

なのに夏休み目前のある日、お裁縫が得意なことがクラスメイトの糸井さんにバレてしまい、うっかり被服部の助っ人を引き受けることになって……?

◆大事な趣味や好きなものがある人に

今作は、周囲の目を気にして自分の本当に好きなものを隠し続けていた優人のお話です。

趣味や好きなものはありますか?
それを誰かに否定されたり、隠したりしたことはありませんか?

私は中学時代から小説を書いていて、親にも友だちにもそのことは隠していなかったしわりとオープンだったのですが、オープンであるが故にバカにされたことも何度かあります。今なら商業デビューすることもでき仕事として説明もできますが、アマチュア時代はそうもいかず。

でも本来、好きでやってることをバカにされたり否定されたりするの、おかしいですよね。好きなら好きって言えばいいし、言えるような世界であってほしいと思います。

というような願いも込めて、そんな優人を受け入れてくれる世界を書きました。好きなものを大事にしていいんだと思ってもらえたら嬉しい。

◆悪役のいないお話

担当さんに「このお話、悪い人(悪役)がいませんよね」と何度か言われたのですが、基本的に優人を否定したりバカにする人は出てきません。

今作では、まずは優人自身が自分の好きなものを肯定してあげるのが大事なんじゃないかなーと思ったのが理由です。衝突したりすることもあるけど、敵や悪役は出てきません。
あと、児童書ならやっぱり救いがあるお話がいいなと思うのですよ。悪役を出すなら、悪役もできれば救ってあげたい(そうすると尺が足りない)。

なので、基本的に優しいタッチのお話です。ジェットコースターのようなハラハラドキドキを求める方には物足りないかもしれませんが、疲れたときにも読めるホッとするお話になってます!

◆仲間ができるお話

今作では、優人は被服部の部員たちと一緒にファッションショーのためのドレス作りをすることになります。

部活って面白いですよね。クラスだと性格が違ったりして別のグループになるような子とも、同じ目標のある部活を通すと仲間になってしまうのです。

優人も、クラスではほとんど話すことのない糸井さんと被服部を通じて互いを知って仲よくなって、徐々に大事な仲間になっていきます。

部活を通して仲間ができていく、そんな青春小説が好きな人にも、ぜひ読んでもらいたいです。

◆舞台は千葉市若葉区千城台

千葉、特に千葉市にご縁のある方には、ぜひ地元小説として読んでいただきたいです!
舞台は千城台、千葉都市モノレールの終点駅付近。実在の若葉図書館やショッピングセンターなども出てきます。千城台の写真はこちらでどうぞ↓

◆挿絵も豪華

今作、子ども向けに作られているがゆえに、挿絵がとっっても豊富です!
イラストは井田千秋さん。自著『休日に奏でるプレクトラム』(メディアワークス文庫)でイラストを担当していただいたのをきっかけにご縁ができ、今作は私の方から担当さんに「井田さんのイラストがいいですー!!」と強く推薦してお引き受けいただきました。

執筆段階から井田さんにイラスト頼めたらいいなーと思っていたこともあり、お話の雰囲気ともピッタリ。柔らかいタッチのイラストを多数書き下ろしていただいています。井田さんのファンの方にもおすすめです👍

◆おわりに

以上、改めて『ぼくのまつり縫い』を紹介してみました!
子ども向けなので文章もわかりやすくさくっと読めるボリュームになっていますが、大人の方にも刺さる部分のあるお話だと思います。

千葉県にお住まいの方はぜひ書店さんの課題図書コーナーで、また通販などでも購入できますし図書館にもあると思うので、よかったらお手に取ってください!

楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/15995814/


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