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「8」「24」「33」
僕にとって特別な数字。僕の敬愛するコービーの番号。
これほどまでに僕が何かに憧れ、尊敬したことはない。
「バスケットボーラーだから」じゃない
僕はかれこれ17年バスケをやっている。プレーするのも観るのも大好きだ。
特にNBA。9歳から親の影響もあり観始めたNBAで最初にハマった選手が"ブラックマンバ"コービー。
そんなコービーのことを大好きなのは「バスケ選手だから」だけじゃない。
「THE MAN」だから大好きなんだ。最高の漢。
常に最高の自分を目指すというコービーの志を指すマンバメンタリティ。
多くのNBA選手やコービーに影響を受けた人たちが自身の生きる指針にする考え方。スポーツ・エンタメを通り越した「生き方」までもに影響を与えた漢。そんなバスケットボーラーはきっとコービーだけだと思う。
「イカれてる」だから好きなんだ
コービーは常軌を逸したストイックさで知られている。
1日に5.6回練習したり、チームメイトとの1on1を100点マッチで行い信じられないくらいボコボコにする。勝ち負けへのこだわりが常軌を逸している。
自分自身の甘えを無くし逃げ場を断つために親と絶縁にまで陥ったことがある。
こんなこと、通常の人間には到底あり得ない。通常人類でも勝ちたい気持ちというのは当然あるがそのために全てを捨てるようなことはできない。家族を捨てるなどあり得ない。それをコービーはやってのける。
明らかに、イカれている。
だからこそ、コービーは本当にカッコ良くて心からの憧れなんだ。
「生き方」を真似しようと思っても絶対無理なんだとはわかる。誰しもがそんな風に生きられるわけがない。でも、「少しでも近づきたい」「俺も強く生きてみたい」コービーの燃え滾る人生を見たら、そんな風に自然に思ってしまう。
レガシーは確かに
コービーはもう、この世にいない。俺はその現実を半分くらい受け入れいている。3年前コービーが亡くなった日、何をしたか。
朝方ニュースを知り、コンビニ夜勤から家に帰った俺はCNNのニュースに張り付いていた。
まさかあの強いコービーが。そんなわけがない。
誤報じゃないか、ヘリは落ちても命は助かったんじゃないか。そう信じてTVの画面にへばり付いていたが、速報は覆らなかった。
本当にショックだった。意味不明だった。吐き気がした。夜勤明けだったが全く眠れなかった。たくさん泣いて、部屋に引きこもった。
夕方、このままではいけないと思った。人生を大きく揺るがす事件が起こった時、俺は何をする人間なのか。
部屋に引きこもるだけ。無気力に寝転ぶだけ。
そんなこと、コービーなら絶対にしない。コービーならどんなことが起こってもハードワークを徹底するはず。俺、何してんねん。
今日、今すぐバスケをしないと俺は一生コービーに顔向けできないし、自分自身が死んでしまう。とっくに部活は引退していたが、そう思った俺はすぐに準備して体育館に向かった。
体育館の閉館時間までたったの3時間だったし、人も俺しかいなかった。でも、燃え尽きるほどの3時間を過ごした。
あの日、コービーの残したものに目を向け、心を従わせて身体を奮い立たせた。その結果、今でもどんな状況でもマンバメンタリティを失わずに挑戦し続けることができている。
自分がこれから歩く道はこれまで自分が歩いてきた道の先にある。
蛇の道を歩んでいくためには自分自身が蛇にならないといけない。
Thank you,Kobe.
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