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現代に求められる「しなやかである」強さ

しなやか っていう言葉。とても好き。
そこからはやわらかさとか、柔軟性、変動性、つかめない、とかいう語感があるとわたしは感じる。

でもちょっとふしぎだなと感じるのは、
この言葉から、弱さとか脆さは感じないこと。
やわらかさには付随するイメージであるが、しなやかには付随しない。
なぜなんだろう。

私がこの言葉が好きな話はこのくらいにして、(笑)
タイトルにもした本題に入りたい。



現代、これからを生きる私たちにとって、
しなやかであることは非常に重要な、生きるテーマになると思う。
それは変化が起こっている最中、また変化が必要な状態になっているからだ。
変化って楽しい!って感じる人もいるけど、全員がそうじゃないしおそらく変化に対して恐怖や焦燥を感じる人のほうが多いのではないだろうか。(私の周り調べ)
楽しめる人はぜひ楽しんで、この世界が今後どういう方向に進むべきかの道しるべを探す旅を積極的に先行してほしい。(笑)

一方、一定数いる変化をあまり前向きにとらえられなかったり、ちょっとビビってしまうってひと。私もです。
しかも、こういうことがしたい!とか、こういう方向性にいくべきだ!とか、そういうこともピンとひらめいたりすることが少ない。
意志がないのはいかん!!!主張できるべきだ!!!っていう雰囲気も少し強いのかなと最近思うのだけど、みんながそうある必要はないと考える。

むしろ、道しるべをピーンと示してくれる人に対して、共感できる人がフォロワーとなる。同調し、何事にも乗るのではなく、自分が「共感」できるところについていき、しなやかにフィットする。
いいなと感じる=自分の根底に眠る価値観に刺さっていることなら、自分のもつ正義には反することはないはず。初めの言い出しっぺになるのは勇気がいるけど、ついていくのって意外とハードルが低い。
それがすぐに変わってもいい。それだけ自分の価値観に沿うような変化が回りで起きているということだから。


なんでこんな話をしたかというと先日、映画「フラガール」を久しぶりに鑑賞したから。
2006年公開の映画なのでだいぶ前。ちょっと後からDVDとかで確か見たけど、幼かった当時の私はフラガール綺麗だったなくらいの印象。
でも久しぶりに見て、とても感動した。
石炭から石油への産業構造の大変革はあの映画の時代ならではだなと感じたのはもちろん、女性の社会進出とかジェンダー系の話もテーマに含まれていると思う。

石炭から石油に変わる瞬間なんて、まさに「常識」が覆る瞬間。でもどこか身近にも感じた。VUCAの時代と言われる今、人生初の就職活動を経験し仕事の仕方、場所、職種なんて無限にあるんだなと痛感した。今までだったら安泰といわれた大手企業も終身雇用をやめる宣言、在宅勤務、採用中止など「常識」が覆される瞬間を目の当たりにした。
また映画のなかで女性が人の前に出て華やかな仕事をするなんてけしからん!みたいなシーンもたびたびあったが、今はだれでも関係なくいろいろな仕事を選べるし取りに行ける。

炭鉱の町にきたフラの先生は、話のなかでは「道しるべを立てる人」ポジションだけど、蒼井優さんやしずちゃんが演じていた生徒たちのように、その周りで「共感」できる人が常識を破りしなやかについていく。それで十分すぎるほどの変化を生みだすムーブメントが起こせる。

ここ10年くらいでどんな大きな変化があるのかはだれにもわからないけど、しなやかさを忘れずに生きていきたいと強く感じた。


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