見出し画像

最高の瞬間

2021. 8.5 Thu

最近、サッカーで上を目指す理由が分からなくなってきた。

来年から就職し、社会人となり、自立に向けて結果を出したい、活躍して上のフィールドに行きたいという思いが強くなっているが、同時にサッカーを今までのようにハードに行っていく必要性に疑問を持つようになってきた。

もちろん、サッカーは好きだ。サッカーは続けていきたいと思っている。以前参加したエンジョイサッカーでもよい。健康のためにも、サッカーはひとまず25歳までは続ける予定だ。よって、筋トレや体幹トレーニングもそこまでは続けていく。

では、どのくらいサッカーに力を入れていくのか。

それを決めるうえで、そもそも今の自分には、サッカーにおいて目指すべき目標がない。ただ、上手くなりたいとは思っている。何のためにサッカーを続けるのか、今、改めて考えて向き合っていきたいと思う。

社会人になれば、優先順位が変わる。今までのように、サッカー中心の生活は出来なくなるだろう。となると、仕事やプライベートに支障が出ない程度の範囲でサッカーに取り組みたいとは思っている。それでも、自分はサッカーが今よりも上手くなれると思っている。上のカテゴリーに進めば進むほど、練習や活動はハードになる。上手くなりたいのなら、今のようにハードな活動や練習は必要だ。だけど、これからは、サッカーに楽しさと成長を求めていきたい。

それは、仕事や普段の生活での息抜きという意味でもあるし、健康的に過ごすために身体を動かし、汗をかくということでもあると思う。

では、サッカーをやっていてそれらの要素を味わえるのか。

正直、毎回それを味わうことはできない。上手くいくときばかりではないのがサッカーだからだ。

上手くいかない日々があるからこそ、上手くいったときに得られる達成感は半端ないほど嬉しいし、気持ちよい。

でも、公式戦や大事な試合、緊張感のある中でプレーし、活躍したとき、ゴールを決めたときのあの一瞬の感覚が忘れられないくらい最高な瞬間であることに間違いないと思う。

「その最高の一瞬をもう一度味わいたい」

それが、今もサッカーを続けている理由の一つなのかもしれない。その瞬間のためにサッカーを味わっているのかもしれない。

数は少ないけど、今までのサッカー人生で、そんな瞬間が何度かあった。

小学生の頃、始めて大会で勝ち上がり、決勝まで行き、その決勝で仲間が決めた先制点。その瞬間のみんなの喜びや、コーチの嬉しそうな声。その試合を決定づける、だめ押しの3点目を自分が決めたときの、仲間の嬉しそうによってくるあの瞬間。

中学の最後の夏の大会で、自分のパスからゴールが生まれた瞬間のあの盛り上がり。結果的に負けはしたが、そのゴールの瞬間は今でも鮮明に覚えている。

高校では、部活ではなく、球技大会で、クラスメイトが先制点を決めたときのピッチ内外のクラスメイトの盛り上がり。

今の社会人チームに入った初年度の、地区大会準決勝1対1で向かえた後半のアディショナルタイムでのラストプレー。サイドからの味方のクロスに合わせて決めた、逆転ゴール。そのまま試合は終了し、チームメイトがよってきてみんなで抱き合ったのは、本当に嬉しかったし、最高の気持ちだった。

これが、サッカーの素晴らしさだと思う。結果や、詳しい内容は覚えていなくても、最高の瞬間は、今でも鮮明に覚えている。それがどんなに昔でもだ。

そうだ、あの瞬間のために自分はサッカーを続けているんだ。その瞬間をもう一度味わうために、サッカーが上手くなりたいんだ。

やっと分かった。

そして、モチベーションが上がってきた。

別にサッカーでどうなりたいかなんて自分には関係ないんだと思う。あの最高の瞬間をもう一度味わいたいからサッカーをしてるんだ。

よし、サッカーをやろう。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集