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共感できないけど見続けるドラマ「いちばんすきな花」

「昔から2人組をつくるのが苦手だった」
「昔から2人組にさせてもらえなかった」
「昔から一対一で人と向き合うのが怖かった」
「昔から一対一で向き合ってくれる人がいなかった」

これは木曜21時~フジテレビで放送中のドラマ
”いちばんすきな花”の冒頭で出てくる、登場人物4人の心情だ。

人の気持ちを考えすぎてしまう”ゆくえ”

みんなのいい人にはなれるけど
誰かの好きな人にはなれない”椿”

生まれ持った容姿から同性からも異性からも
勘違いされてしまう”夜々”

大人数のグループに属していて
一見友達が多そうに見えるけれど
本当の友達がいない”紅葉”

放送後、SNSでは
ドラマ中のセリフや登場人物たちの心情に
共感する声も多数あがっていた

ただ、私はこの4人の誰にも共感ができない
というのが1話を見終えたあとの感想だった

その理由は2話を見終えて確信した

私はこの4人のように悩んだり傷ついたりするほど
人と深く関わってこなかったのだ

学生時代もめんどくさいな、と思う人とは
何か問題が起こる前に距離をおいてきた

人から「あの人とこういうことがあってさ…」とか
恋愛関係で「興味のない人からアプローチされてめんどくさい」
とか相談されたときも
そんなにめんどうなら、関わるのをやめたり
連絡が取れない状態にしたり
返信しなかったらいいのに…と思っていた

だから4人と同じように
心から信頼できる友達はいない

でも、4人と同じように悩むほど
人のことを考えて生きてこなかったな~と
このドラマを見ながら自分の人生をちょっと反省した

同窓会の誘いがきてもいかないし
結婚式に呼ばれる友達もそんなにいない

でも、ゆくえは傷つくのが分かっているし
行かなくても勝手に想像して傷つくから
という理由で同窓会に参加していた

夜々も仲良しグループの友達の結婚式に呼ばれて
出席していた

人と交わる努力や
人のことを考える努力をしたうえで
傷ついたり悩んだりしている4人が
私からすると少し羨ましく思えたりする側面もある

そうやって向き合うことで
本当に信頼しあえる相手に出会える可能性が
少しでも広がったのかもしれない
という思いにもなる

この4人が出会ったことで
この先どういう風に
自分自身と向き合っていくのか見守りながら
私自身も自分の人間関係、人との関わり方を
見つめなおす時間にしていきたいと思う


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