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金沢駅行きの車内


出発の前日、2月末の寒波でサンダーバードが運転取りやめにならないことを祈りながら、スーツケースに荷物を詰めていた。

今回、初めて北陸新幹線に乗り継いで、金沢駅に向かった。北陸新幹線ができたおかげで、新大阪駅から金沢駅まで約2時間半で行けるようになった。それでも、約2時間半という移動時間は簡単にスマホに奪われかねない。なので、車内で時間を潰すなら読書と決めていた。家から好きな本3冊を選んで持っていき、車内で1冊1冊パラパラとめくり、今日はこの本を読もうかなというように、読む本を決めた。その日は、積読していた「忘れられた日本人」宮本常一著を選んだ。

外出先に文庫本を持っていく時は、ブックカバーを外す

読み始めてすぐに、今まで読み切れていなかった理由を思い出した。記述されている表現がわからないのだ。

例えば、「一寸」という言葉が出てきた時に、何センチか分からない。「稗」はなんと読むのか、どんな植物なのか。というところから始まる。
もし、漢字が分からない場合は、「漢字手書き」と検索し漢字を書いてみるが、一回書いただけで探していた漢字が見つかったことはない。何回も書き直すことを繰り返して、やっと本命に辿り着く。この作業を繰り返しながら、読んでいくと時間が足りない。しかも、今回は本を読みながら、この文章も書いていた。

あっという間に、金沢駅に到着するときの音楽が流れてきた。サンダーバードが金沢駅に到着する時の音楽と変わらなかった。懐かしさを感じた。


今回、旅の記録をしようと思い立ち、金沢行きの電車の中で文章を書いてみたものの、力尽きた。仕方がないので、金沢で撮った写真を並べてみる。


写真を並べてみると、「ああ、これは金沢の写真だね」と誰かが言うような写真は、この記事の見出し画像くらいだ。この記事に並べた写真は当てはまらないと思う。
仕方ない、タイトルを変えて公開しようと思う。

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駒
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