個で立つことじゃなくて、周囲を立たせる能力

優秀な人ばっかを集めると、あんまりいいアウトプットが出なかったりする。

その意味で、IQだけじゃなくてEQがいるのかもしれない。

というのがまあ結論で、そこに至るまでの思考を、あんまりいい順番じゃないかもだけどとりあえず書いとこう。


まず、俺はIQの部分で結構自信がある。

東大の人とかと話してても特に遜色ないと思うし、論理的な思考力とか状況を把握することとか、そういう意味での、なんて言えばいいんだろうな、個人業務ではそれなりに優秀であると思う。

が、じゃあチーム戦って言われたらどうなる?

今は俺だけじゃないんだなと思うけど、個人として優秀な人は、チームだと先導することが多い。そんで、リーダーとして承認を得ることが多い。

が、それは、周りよりも能力があるってことを前提にしてる。

だから、同程度に優秀な人が集まった場合、誰も十分な承認を取れないってことが起こる。つまり、普段はガンガン議論を引っ張っていけるのに、みんな同じくらい頭が良いから、どうにもやりにくいな、力が出せないな、ってなり、気持ちが下がったり議論に参加する気が失せたりする。

ただし、これは不可避に起こり得る。

だって、特に大きい会社とか行ったら優秀な人はゴロゴロいるわけで、部分的には自分の方ができても部分的には他の人の方ができる、みたいなことが、つまり能力の拮抗が当然に起こる。

そうなった時にどうするか。そういう環境に入りたいなら考えた方がいい。

って意味で、協働のための能力ってのは大事だと思うんだよな。

特に、議論を引っ張ることで承認を得ていた人たちが承認を得られなくなった時に、じゃあどうするのか。

他の経路で承認を与えていくしかない。

でそれがおそらくEQって部分なんだよな。まあEQって言葉は便利だし色んな意味を含んでるけど、要は、優秀な人たちが集まったとして、それをうまく回すためには、その優秀な人たちが優秀と言われるのとは別の優秀さがいる。

その人たちの優秀さを発現させるための優秀さがいるし、それは同じ優秀さでやろうとするとかち合う。

他者のIQを、てか個人的な遂行能力を最大限に動かす、って能力が必要だし、それは一般的に言われる優秀さとは違う。

まあ一般的に優秀っていう時に含意されてるかもしれないけれども。

就活生が一般に思ったり言う優秀さとは違う。

個で立つことじゃなくて、周囲を立たせる能力。

俺はそっちの検討がまだまだ足らないし、でも俺が指摘されててこれまで理解できてなかったのは多分そこだ。

俺はもう、俺のIQに自信を持っていい。相当に優秀だし、東大の上位10%層の特殊なクラスでやってる人たちとかには負けるけど、そんなのと戦わなくていい。そんな場面ほとんどないし、であれば負けることもほとんどない。

だから、俺のIQを発現させることはもうやめよう。それは、正直、俺が意識してあからさまにやらなくてもわかる。

それよりも、その手の個としての賢さを一回保留して、周囲の優秀さを引き出すってことを考えよう。

それは、俺が俺の能力にかなり大きな自信があり、その上で次のステージに進みたいってことだ。

次の能力を開発していきたい。し、それこそ本当に賢いってことなんじゃないかと思う。

まあそれがある程度開発できたらまた別のことにあたるのかもしれないし、全然別の能力として家族とか友達ってところもあると思うし、そこは常に向上していきたいと思うけど。


纏めるぞ。

個として立とうと思ったら、俺はもう十分にできる。何も考えずに行動しても、個として賢いことは周りに伝わる。それくらいに俺は賢い。

だから、その賢さに固執するのはもういい。もういいよ、十分。

それはもう修了したから、次の能力に行こう。

個としての能力はもうあるし、それは比較的簡単に伝わるから、そうだろ?周り見てて賢い子はわかるだろ?そうじゃなくて、次の賢さを学び始めろ。

それが、周囲の賢さを最大限に出させるって能力だ。

俺が本当に大事だと思う、宮台的なエリートとしての、枠を引いて、その中に踊らせて、気がついたら最大のアウトプットが出てたって状況をデザインすること。

そしてそのデザインにほとんど無自覚であらせること。

気づいたら正しい箱で踊りまくってた、って感覚にさせること。

それが俺の次の賢さだ。

承認を与え、cheer upして、踊る気を出させる。その上で、箱がズレたらちょっと直す。

箱を直すのは俺はできるからもういい。心配してない。

それよりも、承認をいかに与え、いかにcheer upして、最大限の力を出させるかってのが、今の俺の課題だし勝つためには俺はおそらくそれがいる。

箱、をいじりたいのは山々だし、それ自体は悪くないんだけど、それ以上に、承認を与え、cheer upして、議論の雰囲気を良くして、箱の中でとにかく激しく踊らせること。踊れる限り踊らせること。死ぬまで踊らせること。

それが俺の次に取るべき能力だ。


俺はプレーヤーだけど、ちょっと引いて、他のプレーヤーを踊らせる。

が、それがバレたら踊ってくれないから、プレーヤーのフリをして、プレーヤーを動かす。死ぬほど踊らせてやる。

そんでみんなで勝とう。

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