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竹を釘で留める。

建仁寺垣

我が家はずっと建仁寺垣だった。

このような発信をするとは夢にも思っていなかったので
我が家の建仁寺垣の写真はない 。
私の頭の中にはあるのだが
お見せできません。
検索してください。

朝起きると朝日が竹にあたって
青竹の緑と
竹を結んだ 紐の 黒が美しかった。
日本に住んでいて良かったと 毎朝 思ったものだ 。

でも二三年で残念なことになった。

竹を縛る紐の縛り方が甘かったのか。
竹が下に落ちて隙間ができ
見るも無残な光景になってしまった 。

何とかしなければ。
朝 起きて 庭を見る楽しさがなくなってしまった。

我が家で ずっとお願いしていた植木屋さんの代替わりがあったのだ 。
技術の継承がうまくいかなかったのか。
先代の植木屋さんは こんなことはなかった。
そんなことを言っていても仕方がない。
植木屋さんに連絡をして
竹垣でもう少し長く持つものはないか 相談した。

竹を紐で結ばずに釘で留めていくのだそう 。

釘で留める。

なんと無粋な。
最初は愕然とした。

植木屋さんは
数年経てば 釘の味が出てきますよと。

それでお願いした。

竹に直に釘を打つと 竹が割れてしまう。
まず 竹に穴をあけてから釘を打つ 。
なんと手間のかかることか。
紐で結ぶ 技術がうまくいかないのであれば仕方のないことだ。

式年遷宮。

伊勢神宮で20年ごとに行われる。
これも技術の継承が目的の一つと聞く 。

どんな世界でも
次の世代への継承問題がある。

日本の伝統文化を
きちんと継承していけるように願う。

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