感動するほど美味しい湯豆腐
これぞキング・オブ・豆腐。
めちゃくちゃ美味しいお豆腐に出会いました。
たまたまネットで見つけた「豆乳鍋のようにトロトロになる湯豆腐」。
豆腐好きの私は、一体どんなものかと思って家族四人分(豆腐3丁セット)を注文しました。
湯豆腐セットには大きな豆腐が3丁、湯豆腐専用のアルカリ水、豆腐にピッタリ合うごま醤油、そして薬味に分葱と生姜が付いている親切ぶりです。
まずは冷たいままのアルカリ水と豆腐をゆっくり火にかけていくのですが…ここで母がフライング。まだ冷やっこ状態の豆腐をつまみ食いして、
「美味しい!はよ食べ!!」
大豆とにがりの味がしっかりしていて、何もつけずに食べると天才的に美味しい。
この時点で半丁分くらいが鍋から消え去りました。(笑)
一旦満足して鍋の様子をうかがっていると、豆腐が溶けだしてみるみるお水が濁っていきます。
ここでまたホカホカの豆腐を一口。中は普段の湯豆腐くらいの硬さで、表面は少し溶けてトロっとしています。じゅわっとひろがる濃厚な大豆の味が幸せを呼んで、更にここでごま醤油をたらり。
普段は豆腐にはポン酢派なのですが、ここまで豆腐の風味が強いと濃厚な溜まり醤油にも引けを取らないのですね。分葱と生姜ももりもり足して、パラダイスを楽しみました。
そうこうしているうちにようやく「おすすめのお召し上がり方」時間がやってきます。実はここまでフライング時間だったんです、ごめんね。
写真のように掬ってみないと姿が見えないようになったら、中までとろんとろんになった証。
ここでふわふわな食感だけでなく、味も完全に変わったのが分かります。
冷やっこではにがりの味がしっかり感じられていたのに対し、この段階の湯豆腐はやさしい大豆の甘みがぐっと引き立つ味になっています。まろやかでごま醤油もよく絡み、温かい豆腐がちゅるんと喉を通っていく気持ちよさと言ったら!
まるで競争のように掬っては豆腐を取り皿に入れ、完全に豆乳鍋に変容したお鍋もまだ楽しめます。
そうここでわくわくイベント、湯葉ができるのです…!
豆乳鍋をもう一度しっかりと沸かして、膜を張った中心に菜箸を入れてゆっくり引き上げるとピンと張った湯葉の出来上がり。お鍋のふちでちょっとパリパリになったやつもね、美味しいんですよ。これはおうちならではですねぇ。
そうして隅まで豆腐を堪能したら、お野菜、お肉の出番です。我が家では人参、水菜、椎茸、つみれを入れて楽しみました。
鍋の中が不透明なので野菜は厚め、大きめに切ることをお勧めします!人参が行方不明になって溶けていた私からの教訓です。
和風クリームパスタのような味わいで、結構お腹いっぱいになるのですが飽きることなく空にしました。
そして〆は玉子雑炊!パスタじゃないんかい、って感じですが、ここはごあんないの通りにするのが吉かと。いや、私が楽しみ過ぎてご飯を炊いてスタンバイしてたからというのもあるにはあるのですが。
これがまた涙が出るほど美味しくて、はじめから計算されていたかのようにごま醤油を使い切りました。
またぜひリピートしたい、そしてみなさんにもこの感動を味わってほしい!
こんなことを言うのもベタですが、豆腐の価値観変わります。