ドイツ音楽留学|やるべきことは?留学相談も◎
こんにちは!ドイツに音楽留学しているバイオリニストのハルカです。
最近、noteをはじめ、SNSで留学について触れていたこともあり留学についての相談が来るようになりました。私は日本では音大卒ではなかったこと、師事していた先生が留学経験者ではなかったことで情報収集がとても大変でした。そしてウィーン留学も情報収集がうまくいかなかったので失敗して時間もお金も失ったなぁと実感しています・・・失敗と成功を踏まえて、もっと多くの人にとってもっと留学が身近になればいいなと思うようになりました。この記事を通して、ドイツへの音楽留学に前向きになる方が増えたら嬉しいです。
はじめに
そもそも2015年にドイツに留学の下見に行き、2016年から学士課程(4年制)に留学する予定でしたが、親から反対され、もらっていたプラッツ(籍)も捨てて、泣く泣く諦めました。当時、23歳で、留学するにはラストチャンスの年齢でした。
その後、福岡でバイオリンの先生として働き、音楽活動をしていましたが、恩師と出会い、ウィーンの先生を紹介していただき、2018年にウィーンに1年だけ留学しました。(ウィーンでは国立音楽大学を受験予定でしたが、いろいろあり受験できなくなり私立の音楽院に進学しました)それから帰国しコロナ禍では東京で働き貯金をして、2022年にワーキングホリデービザを利用して受験準備、2023年にドイツのヴュルツブルク音楽大学に入学しました。
現在32歳ですがなぜ学士課程に入学できたかというと、私が在籍しているのは古楽科なので年齢制限がありません。しかし留学は若いうちにしておくべきだと思います!私の場合、東京で死に物狂いで働き親の金銭的援助なしでドイツに来れたこと、たまたま古楽に興味があったので30歳でも留学する気になりましたが、切磋琢磨する友人たちは同年代の方がいいですし、結婚・出産適齢期など先を思えば若いうちに留学しておくべきだと強く勧めておきます。
そのため、2015年に留学下見の苦労、2018年に1年だけウィーンの私立の音楽院に留学、2022年にワーキングホリデーで受験準備、2023年にドイツに音楽留学(4年制、学士課程)と、遠回りしてきた分、ドイツへの音楽留学に悩んでいる方や、何から始めたら良いかわからない方のためのサポートができると思い、このnoteを書いています。
▼音楽留学についての一次情報noteを書いています。ドイツの大学の連絡先も記載しているのでいますぐ行動に移したい!という方に好評です。
ドイツ留学の魅力:ドイツの国立の大学は学費が無料
意外と知られていませんが、ドイツの国立大学の学費は無料です!音大に限らず、国立の大学は基本的に無料です。(厳密に言えばゼメスターチケットというものを学期ごとに支払いますがそれでも日本円で2万円以下です)
五嶋みどりさんに憧れて3歳からバイオリンを始めましたが、みどりさんのようにアメリカはどうだろうと学費や生活費を調べたらとんでもなく高額で、奨学金をもらえたとしてもさすがに一般家庭からはいけないような金額だったので候補から外しました。
英語圏のイギリスも学費が高く候補から外し、フランスも学費が高かったので、学費が無料であるドイツを留学先としてベストな場所だと思うようになりました。
ドイツ、私立の音楽院は有料
私立である音楽院は1学期30万円くらいです。これはウィーンも同じでした。日本で音大に行くよりも安く済みますが、音楽院だと日本でいう専門学校扱いになるそうです。ビザは降りるみたいですが、学校のカリキュラムが国立大学とは異なります。レッスンのみ、というところが多いみたいです。
音楽院は書類審査やビデオ審査で合否ではなくクラス分けをされます。そうです、音楽院の場合、年齢も定員も、ドイツ語レベルも求められることなくすぐ入学できます。
もしお金に余裕があるなら国立大学の受験準備のために音楽院に入学するのも良いでしょう。ただ海外に音楽留学したという、いわゆる「箔」をつけたいという方、年齢が高いけど音楽機関で学んでみたい方、1〜2年だけでいいから留学してみたいという方など、とにかく金銭面に余裕がある方であれば音楽院も考えてみていいと思います。若くて可能性がある方は国立音大へのチャレンジもお勧めします。
ドイツ語だけは早めにやっておくこと!!!!
楽器がうまく演奏できて合格できても求められる語学レベルを満たせなかったら退学になります。それが原因で帰国してしまった方を知っています。
国立の大学なので4年制で、全てドイツ語で授業があります。うちの大学は入試までにB1レベル、入学までにB2レベルのドイツ語が求められました。一般大学はCレベルが必要です。また、大学によって求められるドイツ語のレベルが異なるので志望校の要項をよくお読みくださいね。A2レベルでいいという国立大学もあります。その際、語学学校の修了証明でいいか、公式のドイツ語テストの合格証が必要かも大学によるので要チェックです。ちなみに前者の方が少し楽です・・・。ドイツ語の公式テスト(大学指定の機関のテスト、ゲーテ、telc、testDafなど)は頻繁に開催されてないことや、1回のテストの金額が数万円します。ドイツ語が苦手な人なら何回も受ける必要があるので、結構ストレスになります。
ドイツ語教室は日本なら東京・青山のゲーテ、オンラインでのドイツクラス、独学など、勉強方法は様々です。私の場合、東京で朝から夜まで働いていたのでゲーテに通う時間もお金もなく、A2レベルまでは独学で勉強しました。会話だけドイツ人の先生にオンラインレッスンをお願いして、ドイツでドイツ語学校に通い、B1を取得しました。日本の語学学校よりドイツの語学学校の方が安いです。あと、独学よりも語学学校に通った方がキチンと基礎力が身につくのでケチらずAレベルから通うのをオススメします。
どの先生に習いたいか?
大体、留学している方は後述が留学のきっかけになっているようです。夏にある海外での講習会で出会う、その先生が日本でのマスタークラスに教えに来られていて出会う、知り合いのが習っている先生に習いたいから繋いでもらう、など。一旦その先生にアポを取りレッスン(まずはvorspiel)を受けましょう。私も知り合いの方に紹介してもらい繋いでもらいました。
とにかく大切なのは先生との相性です!先生が生徒にして成長させたいかと思うかどうかも大切です。入学したら長い付き合いになるので相性はお互いにとって大切です。
しかし、その先生が教えられる定員まで達していないことも大切なポイント。もしもう生徒が満杯ならいくらうまく弾けても生徒としてとってもらえません。よく、日本や海外のマスタークラスで定年のお年を召した先生がレッスンをしていることがあるので留学希望の場合、そのような先生に期待しないように気をつけてください。もちろん、プライベートレッスンならしてくれると思います。
留学適齢期は?
とにかくはやく。若ければ少し未熟でも伸び代を見てもらえます。20歳過ぎてもギリギリだと言われますし、高校卒業後すぐに来れるなら入試にも有利です。学士課程(バチェラー)ではなく修士課程(マスター)の場合も26歳くらいがギリギリなのではないかと思います。またこれも大学や師事する先生、ご本人のレベルにもよるので一概にこれ!とは言い切れません、ですが、本当にとにかく早く!私は32歳で留学しましたが、もう日本に戻れない年齢です。コンクールにも年齢制限に引っかかってチャレンジできません。そのため、快適な母国は捨てて、そのままドイツで働く予定です。もし若くで留学すれば日本にも帰って音楽活動ができる年齢ですし、同じタイミングで留学を終えた友人と日本で演奏活動もできるでしょう。とにかく若くで留学すると選択肢も増えます!
ドイツでの生活費は?貯金はどのくらい必要?
端的に言うと、住む場所と人それぞれの生活水準にもよります。ミュンヘン、ベルリン、デュッセルドルフの大都会は家賃が高いです。
留学相談承っています◎
この記事を通して言えることは「人による」と言うことです。そのため、インターネットで情報収集しても自分に当てはまるかわからないものです。留学したいご本人、子供さんを留学させたい親御さんからのご相談を、1時間3,000円/スカイプでお受けします。個人的破格なお手頃値段設定だと思っています!
こちらよりお問い合わせください。(音楽留学相談と記載をお願いします)
相談例
▶︎先生へのメールの書き方
▶︎受験要綱の読み方
▶︎マスタークラス探し
▶︎航空券の買い方
▶︎おすすめのオンラインドイツクラスを知りたい
・・・など、私の経験を踏まえてお話できます。
※留学斡旋ではなく留学相談カウンセリングです。高いお金を払って丸投げしては今後も自力で何か成し遂げることは難しいでしょう。そのため、検索方法や乗り越え方などを一緒に検索したり手順を提示したりすることで相談者さんに寄り添いたいと思います。
※全て代理でしてほしい!と言う方には留学斡旋会社をオススメします。(こちらで提携はしていませんがオススメできるところはあります)