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祖谷のかずら橋 風もふかんのにゆらゆらと

2024年7月初旬に香川と徳島へ行った。
横浜から香川に旅行に来ている恩人家族に、明石から合流して家族旅行に混ぜてもらった。

娘にとっては経験のない車での長距離家族旅行。
大人の3世代家族。
そこに娘が加わると4世代になった。
娘からしてみると、
「もう家に帰るよー すぐそこだから」と時々今自分がどこにいるのかわからなくなっちゃう高齢のひぃおばあちゃんと
何度も横浜で会ったことがある、若くて元気なおじいちゃんおばあちゃん。
まだまだお兄ちゃんて呼べる年齢のおじちゃん。
未経験の家族構成。

机の上に置かれた色々なお菓子や食べ物や飲み物を指さして ひいおばあちゃんが
「なんでもあがんなさいよ〜 ここにあるものはなんでも食べていいんだよ〜。ここにあるものしかないけどね〜」
と言ってくれた。

そして時々 大家族の中で、プンプンと怒ったり、拗ねたり、謝ったり、大笑いする大人たちの様子を見て、娘が
「まま。大家族はみんな言い合いするんだね。遠慮しないんだねー。それでいつの間にか仲直りするんだねー」
色々なものが珍しい。初めてがいっぱい。
よそのお家の日常は 自分の家の非日常。

高松市の屋島へ。源平合戦の古戦場。
南嶺の水族館に行ったり、獅子の霊巌でかわらけ投げをした。
かわらけを どうぞどうぞと譲り合っていたら

照美ちゃんの幸せがとにかく一番だろー
いっぱい投げなさいよー

はい。

いっぱい投げた。
当たらなかったー。

香川でFC琉球の試合を観戦

香川のうどんを食べ歩きして、夜、FC琉球の試合を観戦。
超アウェーで、サポーターが30人ほどだったので、あっという間に応援の主力メンバーになり、初体験ながら、ゴールが決まると見ず知らずの人とハイタッチしていた娘。

翌日「祖谷のかずら橋に行こう。」と言われた。
かずら橋?
深い深い山の中。

「遠いの?」
遠いよ。

ワゴン車に揺られて徳島県の山深くに入って行った。
なんと日本の三大秘境のひとつ。
せり立つ山々を縫うように流れる祖谷川に橋はかかっている。
平家一族のもう一つの物語の舞台だった。

長い長い吊り橋は 足元を見たら怖くて。揺れるのも怖くて。
私も娘も早く進むことができず、
渡初めは誰もいなかったのに、私たちの後は長蛇の大渋滞になってしまった。

「こういうところにはね、そう滅多に来れないんだよ。
誰でもが来れるもんじゃないんだよ。
今日みたいに、みんながいて、やっと来れるありがたいことなんだよ。」
ひいおばあちゃんが、娘に話してくれた。

民謡の先生でもあるひいおばあちゃんが、祖谷に伝わる民謡を教えてくれた。
いつかライブで歌ったらいいよー。と言われたけれど
むずかしい。まだまだ練習中。

色々な家族に入れてもらって、家族体験、親戚体験。
とてもありがたい1泊2日の香川徳島の旅。
ひとあし早い夏休み。

風もふかんのに ゆらゆらと
この言葉が なぜか胸がきゅうっとなる

風もふかんのに
ゆらゆらと


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照美(てるみん)
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