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それぞれの人生の課題。禿げるまで悩め。【夜明けのはざま┃町田そのこ】
先日とても久しぶり(春ぶり?)に図書館へ行った。このタイミングがとてもラッキーで、図書館の長期休暇により1か月以上借りられる!
そうとなったら気合を入れて、館内を徘徊して9冊抱えて帰ってきた。そのうちの1冊
町田そのこさん「夜明けのはざま」
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まったく予備知識なく、数ページ読んで借りてきたけど
読み進めるうちに、これは手元に置いておきたいぞ・・と
結局買いました。
ざっと内容は以下。(帯より。)
自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。
地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦……。
死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す
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葬儀社が舞台ということで、もちろん「生と死」を扱うシーンもあるのだけど、それより私が強く感じたことは「性の押し付け」について。
性の押し付けについて考えさせられた
離婚した夫婦が、予期せぬ再会で内省してゆく
私が野崎に求めていたものは、彼を苦しめるだけだった。
私は、彼に強固でゆるぎない“男らしく”や“夫らしく”、“父親らしく”を望んで、押し付け続けた。
私は、若かった時の自分が嫌悪したこと―――性の強要を、彼に強いていたのだろう。自分の満足する枠の中に彼を押し込めようとし、どうしてできないのと責めた。
結婚を見据えたカップルが、価値観のすり合わせにもがく
「大事に思われている、というのはわかります。わたしだって、彼を大事にしたいと思っています。でも、私と彼の感情は同じはずなのにどうしても『対等』に感じないんです。
はっきり言えば、彼の希望や意思の次に私の意思があるんです。
彼の意思が第一優先で、第二がわたし。彼はそれを、『結婚』や『出産』『育児』という言葉を用いて『当然』だという。ふたりの人生に優劣はないはずなのに、男女という区別だけで結婚前から差が生じるのなら、躊躇って当然ではないでしょうか」
どちらも、思い当たる節はないでしょうか・・・・・
私は、女性性を押し付けるような考えや意見に、嫌悪感を抱きます。
「女らしく」「女としての立ち居振る舞い」「女は愛嬌」
これ、女性自身が能動的に楽しんでやっていればいいんです。
でも異性から言われようもんなら、うるせー!って心の中で思ってます。
古いおじさんは黙ってろー!ってね。
しかし一方でですよ。
パートナーに、無意識的に男性性を求めているなと
この本を読んではっとしました。
私より強いことが当たり前になったり、
私は甘えてもいいと無意識的に思っていたり、
頼れるパートナー、「理想の男性像」を描いているなと。
「いつでも女らしくいてほしい」なんて言われたらすごく窮屈だろうに、私は無意識に「いつでも男らしく」を求めていなかった・・?
価値観って、
育った環境や出会った人や経験でできてきているものだと思うの。
これが自分で認識できる「顕在意識の価値観」だったら
相手とすり合わせる必要性にも気づけるし、
私はこういう価値観を持っているって表現することもできる。
ただし「潜在意識の価値観」だと、
押し付けていることに気づけないのよ・・・・
当たり前のことのようで、
自省することはわたしの中にたくさんあり
大きな気づきをもらいました。
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この文章は私の中にはとっておきたいな、と思うと自分の気づきと共に書く。この没入する時間すき
まぁ、完璧はいつ何時も難しいんだけどね。
だから、人と生きていくというのは
ぶつかりながら、削りながら₍?₎、まあるくフィットしていけばいいなと。おばあちゃんになるころには。
この本は、恋愛、パートナー、性のテーマだけでなく家族や友情、生と死が描かれている。
「たくさん悩んで自分なりの正解を探すしかないよ。辞める道を選ぶのも、突き進む道を選ぶのも、あなただよ。
まあ、禿げるまで悩みたまえよ。まだ髪がふさふさすぎんよ。」
このnote、感想を書いているうちに私の心の内をさらけ出すことになってしまったので一部有料にしようかとても悩んだ。
たくさんの方に読んでいただきたいという思いと、クローズドで私の素直な部分を書きたいという思いで葛藤。
ただしまだ始めて2日目、しかもどこにも宣伝していないnoteを有料にしたところで..!;
結果、素直に書いてそのまま出しました。
お手柔らかに。