聴覚過敏への対処法 - グッズ紹介編
以前書いた聴覚過敏に関する記事を見て、たくさん方から反響をいただきました。
他にもいいグッズがあれば紹介して欲しい、という連絡をいくつか頂いたので、新しく発見した対処グッズに関する続報をまとめました。
前回は対処グッズとして、イヤーマフやノイズキャンセリングヘッドフォンなどの紹介をしました。
ただ、「普通のイヤーマフだと色や大きさのせいで目立つのが嫌」という意見が聞かれました。やはり見た目の問題というのは大きいですよね。
また、これを読んだ当事者の方から「騒々しい場所にいるのは辛いけど人の話し声が聞こえないと困る」という相談も受けました。
そのため、見た目上の問題が小さいもの、周囲の声は聞こえるが苦手な音を抑えてくれるものに焦点を当ててまとめました。
基本的な対処法については前の記事をご参照ください。
※以下に紹介するものは、僕が実際に試して「自分にとって効果がある」と感じたもの、または「合う人がいるかもしれない」と思ったものです。音量が落ちる、という検証は発売元でなされていますが、聴覚過敏へのエビデンスがある医学的な情報として個々の商品を紹介しているわけではありません。
あくまで、対処の過程で市場にある色々なグッズを試すときの一情報として捉えていただけると幸いです。個人によって合わなかったり不調を来したりする可能性もゼロではありませんので、使用してみて何か問題があれば医師への相談をお願いいたします。
Thunderplug
爆音で音が鳴り響くライブハウスやコンサート会場で、耳を守るために開発された耳栓です。高音を中心にカットしてくれるので、話し声などは聞こえるのですが、耳にダメージの大きい帯域をカットしてくれます。
そのため「外の音は聞こえていてほしいけど特定のうるさい音が辛い」といった人には、カットされる帯域が適切であれば効果的な可能性があります。例えば赤ちゃんの泣き声や飛行機の音の「痛い」部分のカットに効果的な可能性があると考えています。実際にうるさい音楽や赤ちゃんの泣き声などをスピーカーでかけて検証しましたが、音は聞こえつつも尖りが消え、耳の痛みを感じる音域が弱くなっている感覚がありました。
ただし、前述の通り外の音は普通に聞こえる状態ですので、たくさんの音がなっている状況が苦手だったり、特定の音域がカットされても辛かったりする場合には向かないかもしれません。
一部楽器店などで試用できるようです。上記のホームページを確認してみてください。
LOOP
こちらもライブハウスなどで耳へのダメージを抑えながら音楽を聴くことを目的とした耳栓です。見た目がよく、イヤホンのように違和感無く付けられるところが良いですね。
付けてみると、全体の音量が全体的な音量が落ちますが、会話は比較的聞き取りやすかったです。Thunderplugと同じくイヤーマフほどの音量抑制は見込めませんが、こちらのほうがThunder plugよりも全体的な音量が下がる印象で、騒々しいところで少し音量を落としたいという方には合うかもしれません。見た目が気になってイヤーマフを付けるのが難しい人には試してみてほしいですね。
目立たないイヤーマフ:JVCケンウッド EP-EM70
これはまだ購入できていないので検証が必要なグッズですが、見た目がヘッドフォンに近いイヤーマフです。JVCはイヤホン・ヘッドフォンを扱っている会社なので、デザイン面も得意なのでしょうね。
こちらは通常のイヤーマフと同じように、低音から高音まで全体的な音量を下げることに向いています。スペックの比較で見ても、純粋な遮音性は上記の2つより高いです。
記事の冒頭でも話しましたが、通常のイヤーマフは色が派手でサイズも大きいものが多く、人によっては使いにくい場合もありますよね。これはヘッドホンのような見た目で、比較的使いやすいかなと。
耳栓では対応できないため音量をしっかり下げたいが、見た目が気になってイヤーマフを使えていなかった、という方は試す価値がありそうです。
以上です。
今回紹介したものは、高価なノイズキャンセリングヘッドフォン等と比べると手が出しやすい価格だと思います。ほかにもライブ用の耳栓やイヤーマフは種類がありますので、「自分に合うかもしれない」と思った方は調べてみてください。
またいいものが見つかったら追記します!
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紹介したグッズの情報は、個人的に関わっている当事者の方から紹介していただいたものです。ヘッダーの写真はその方が撮られた写真です。この場を借りて感謝申し上げます。
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2020/2/25
昨日記事を投稿した直後に、さっそく面白いプロダクトが流れてきました。
椿型のイヤーマフです。このような見た目のものは僕も初めて見つけました・・・タイムリーだったので追記しておきますね。