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みんなで遊ぶ楽しさと教え合いの力

クラスでは最近、ドッジボールやUNOといったルールのある遊びを楽しむ姿が増えています。
今日は、ルールがよくわからない子が参加する場面がありました。
ドッジボールでは、「ボールが当たったから、こっちにお引越しね」と教え、UNOでは「次に出せるのは、赤色か2のカードだよ」と伝えるなど、友達同士でルールを丁寧に教え合う姿が見られました。
この光景を目にしたとき、僕はとても嬉しくなりました。

その理由は2つあります。
1つ目は、クラスの子どもたちが「教え合う力」を自然に発揮していること。
2つ目は、みんなで遊ぶ楽しさを共有しようとする思いが育っていることです。


1.教え合う力が育つ背景

このような姿が見られる背景には、「みんなで遊ぶのが楽しい」という経験の積み重ねがあるのだと思います。
これまでクラスでは、保育者が仲立ちしながら、みんなで話し合ったり、遊びを進めたりする機会を大切にしてきました。
そうした中で、「意見が違っても、協力すればもっと楽しくなる」という感覚が少しずつ育ってきたのではと感じています。

また、「遊びに仲間を巻き込む楽しさ」や「誰かに教えることで自分も成長できる」という発見もあったのかもしれません。
今回のような場面では、教える側だけでなく、教えられる側も素直に受け入れる姿が見られました。
こうした相互作用が、クラス全体の成長を支えているように感じます。


2.新しい遊びへの広がり


現在、子どもたちの間で「ひもごま」が人気です。
まだうまく回せない子もいますが、コツをつかんだ子が「ひもは強く巻いたほうがいいよ」と教え合いながら遊んでいます。
これからも、こうした新しい遊びを保育者がいくつか紹介し、子ども同士で挑戦する場を作りたいと考えています。

例えば、何か技術を伴う遊びでは「先生役」を作って披露する場を作ったり、小さな目標を共有して「これならできそう」と思える挑戦を続けたりすることで、さらに教え合いが深まると考えています。
そして、それが子どもたちの「挑戦する力」にもつながっていくのではないかと思います。

3.小さな声かけの積み重ね

今回の場面を見て、改めて声かけの大切さを感じました。
保育の中では、「やってみようとしたことが素敵だよ」や「ナイスチャレンジ!」といった声かけを区切りの良いタイミングで行うようにしています。
これが子どもたちにとって励みになり、次の挑戦につながるのではないかと感じています。

教え合いも挑戦も、楽しい遊びの中で自然に生まれていくものです。
これからも、子どもたちの主体的な行動を見守りながら、小さなきっかけを大切に育てていきたいと思います。


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