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主体性と自主性の違いとは?
保育の現場でも「主体性を育むことが大切」とよく言われます。
では、「主体性」とはどのようなものなのでしょうか?
また、「自主性」との違いを考えたことはありますか?
「主体性」と「自主性」の違い
「主体性」と「自主性」は同じような意味で使われることがありますが、実は明確な違いがあります。
主体性:何をやるかを自分で決め、考えて行動すること。
自主性:決められたことを、自分から進んで行うこと。
これまでの教育や保育では、「自主性」に近い意味で使われることが多かったように思います。
これからの時代を生きる子どもたちに必要なのは?
しかし、これからの時代を生きていく子どもたちに必要なのは、
「主体性」です。
かつては、大量生産・大量消費の時代において、
「正解を知っている人が決めたことを、効率よく進める力」が重要視されていました。
しかし、これからの時代は「VUCA(不確実で変化の激しい時代)」と言われ、 一つの正解がない世界を生き抜く力が求められます。
そのためには、こどもたちが「自ら考え、判断し、行動する力」を身につけることが大切なのです。
今年生まれた子の多くは、22世紀を生きていきます。
それなのに20世紀のままの教育や保育をしていても良いのでしょうか・
次回の記事で、実際に「主体性を育むための関わり方」について詳しく見ていきたいと思います。