【料理メモ】酸っぱウマい!「しば漬け炒飯」
京都でお野菜の振り売りをされているGg'sの角谷さんのご紹介で、上賀茂の八隅農園さんへ、すぐき漬けの仕込みのお手伝いに行ってきました!
▼『すぐき漬け』については以前取材させていただいた記事がありますので、ご参照ください。
仕込みのお手伝いといっても、ひたすらすぐきの皮を剥く作業なのですが。量が量なので、これがなかなか大変。八隅農園さんでは、11月中旬〜12月いっぱいくらいまで、毎日この作業をされているそうです。
無心で黙々と皮を剥く作業はマインドフルネスとして良いかもしれない…。
お昼頃まで、桶がいっぱいになるまですぐきの皮を剥いたら終了。
桶いっぱいのすぐきを見ると、達成感がありますね〜!!
これはまだ下漬けの状態で、このあと本漬け→室での乳酸発酵を経て、酸っぱくなります。
最近こんな本を読んでいるのですが。日本人は酸っぱいものを好まない傾向にあるものの、なぜか京都には酸っぱい漬物が多く、今尚残っているのは珍しいことだそうです。京都は日本の文化の源流のようなものですから、興味深いですね。
帰り際、ご褒美にお父さんが趣味で漬けられているというしば漬けを頂きました。きゅうりは刻まずに丸ごとごろっと!!これはしば漬けの概念が変わります。
すぐき漬けのプロが作るしば漬け、嬉しい…。
しば漬けも、京都を代表する酸っぱい漬物の一つ。
スーパーなどで売っているものはピンク色に着色された調味料漬けがほとんどですが、本来のしば漬けは、野菜を赤紫蘇と塩で漬け込んで乳酸発酵させ、紫色に染まります。
(お父さんのしば漬けは赤紫蘇が少なめなのか、色は薄めですね。)
ちなみに、夏はしば漬けの仕込みのお手伝いもしました。大量のきゅうり、なす、みょうが、赤紫蘇!気が遠くなる作業でしたが、みんなでやって楽しかった〜!!
この時は赤紫蘇たっぷりだったので、綺麗な紫色に染まりましたね。
ということで、しば漬けは早速炒飯にしてみました。しば漬けの風味を活かしたいので、にんにくは使わないシンプル仕上げ。
豚肉と酸っぱいお漬物って相性が良いので、今回は豚バラ肉を使いました。脂っこさと酸味がウマい!!焼き豚やしらす、贅沢にちりめん山椒で作っても美味しそうですね。
酸っぱウマい!「しば漬け炒飯」
【材料】(1人分)
しば漬け…25g
豚バラ肉(薄切り)…50g
→焼豚だったら最高かも。
長ねぎ…5cm程度
卵…1個
ご飯(温かいもの)…1膳分
米油…小さじ1
醤油…小さじ1
塩、胡椒…適量
【作り方】
①しば漬けと長ねぎはみじん切りに、豚バラ肉は5mm幅に切る。卵は溶いておく。
②フライパンに米油を敷いて中火にかけ、豚バラ肉を炒める。こんがりと焼き色がついたら長ねぎを加えてさっと炒める。
ご飯を加えてよく炒める。
しば漬けも加えて、さらに炒める。
③ご飯を端に寄せて溶き卵を注ぎ入れ、半分ほど火が入ったら、ご飯とともに炒める。
塩胡椒をふり、鍋肌から醤油を垂らし、炒め合わせる。
お醤油は、濃口でも淡口でもどちらでも。
今回は、しば漬けの風味を活かしたいので淡口を使いました。
この醤油がいい仕事をしてくれるんですよね〜。
グンと香りが良くなり、味が整う。
是非とも美味しいしば漬けで作ってみてくださいね〜!!