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なぜわたしたちは理科を学ぶのか。化学ver.

こんにちは、はるかなです。

前回はなぜわたしたちは理科を学ぶのか。生物ver. を書いていきました。
そもそもなんでわたしたちは「理科」を学ぶのか、生物学を学ぶ意義について、個人的に述べました。

今回は、化学を学ぶ意義について、お話していきたいと思います。


☆化学を学ぶ意義

・なぜ化学は必修科目なのか

化学というと、生物学以上に難しく身近でないように感じる方も多いと思います。


原子とか分子とか化学式とか訳わかんないよ!!

って、思う方も多くいるかも知れません。

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まず、化学というのは、世界を分子レベルで見ようとする学問のことです。

水、酸素、ダイヤモンド、プラスチック、にんげんetc……

これらのような物体をすべて分子あるいはその集まりであると見るのが化学です。


ではなぜ、そんな世界を学ばなければならないのか。

それは単純です。


生物学編では生物学を学ぶのは、「わたしたちとその周りの世界を理解するため」だと言いました。

実は、化学も同じです。

「わたしたち自身とその周りの世界を理解するため」です。
そしてそれを理解するためには化学を学ぶ必要があるからです。


わたしたちのからだは多くの種類の分子より組成されています。

無機分子だと、水や酸素、ミネラル(鉄・マグネシウム・カルシウム・ナトリウムなど)

有機分子だと、DNAやタンパク質(筋組織・酵素など)
などがあげられます。


また、周りの世界はどうでしょうか?

水、窒素、酸素、二酸化炭素、プラスチック(ポリエチレン・ポリエチレンテレフタレート=PETなど)、洗剤や石鹸、繊維、油、ガソリン

など、あげればキリがないほどです。


これらを見聞きしてなんのこっちゃわからなかったら困りますよね。

生きていくため、わたしたち自身とその周りの世界を理解するため、わたしたちは化学を学ぶのです!

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・教養としての化学

やはり、教養は持つべきです。

これは生物編でも言いましたね。笑

生物編とほぼ内容が被りますが、少し視点を変える、という意味で。

なぜ教養として化学を学ぶべきなのか。

①世の中に飛び交う疑似科学を見極める。
②危険or安全を把握して自分の身を守る。



①世の中に飛び交う疑似科学を見極める。

世の中には効果があるとうたわれているものの、科学的根拠はない、といった疑似科学なるものが多く存在します。


例えば、「水素水」

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芸能人などが健康や美容のために飲んでいる、というイメージでご存じの方もいると思います。
体内の活性酸素を無害化してくれるとかなんとか。

そもそも水素水というのは水素を含む水のことなのか、水素イオンを含む水のことなのか、よくわかりませんが


たしかに水素イオンは活性酸素であるスーパーオキシドアニオンラジカルを酸素と過酸化水素に変換し無害化します。


しかし、仮に水素イオンを含む水を飲んだとして、そんなに都合よく活性酸素の無害化に使われるのでしょうか?
(体内には元から水素イオンをはじめとするイオンがたくさんあります。)

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そして、「水素イオンを多く含む水」というのもよくわからないし(それただpH下がるだけやん)、そもそも水素は水に溶けないしボトルに入っていても開けた瞬間空気中にとんでいっちゃうし(水素は空気よりも軽い)…


うーん。科学的根拠のない疑似科学ですね。笑

活性酸素の話は少し難しいですが、↑のことは中学校の理科レベルで簡単にわかることです。


このように、疑似科学を見極めるためにも化学は教養として身につけておくべきなのです。



②危険 or 安全を把握して身を守る。

身近なものでも「混ぜるなきけん!」の表示を見ることがあると思います。

一番身近なものでしたら、家庭用の洗剤や漂白剤、カビとり剤でしょうか。

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どんなものを混ぜては危険なのか。

それは、塩素系漂白剤と酸性洗剤です。

塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムと酸性洗剤に含まれる酸(塩素など)が反応すると有毒な塩素ガス」が発生するため、危険なのです。


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きけん!って書いてあるけどゆうていけるっしょ?
なーんて思っていると最悪の場合死にますね。


一見、何のために学ぶかわからない化学反応式も、このようなことを理解するのに必要なのです。



まあでも、勉強は必ずしも何かの役に立つからする、というものではなく、したいからするものです。

なんでだろう、もっと知りたい。

と思うから、わたしは自然科学を学ぶのです。

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ここに書いた「化学を学ぶ意義」というのはわたしの主観が多く含まれていますのでご注意願います。


今回はここまで。
次回の記事もお楽しみに!

もし、こんなこと書いてほしい、などのリクエストがありましたらコメントで教えてください!


<参考文献>
・教養としての化学入門  (キンバリー・ウォルドロン 著/ 化学同人)
・https://www.inc-reliance.jp/life/53983



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ここまで見てくださり、ありがとうございます。

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