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テディ・Dと親友フローニ7-サイレント・ネオ外伝-

「テディ・D、あなたは98番とか9.8とか、そんなふうな名前じゃないの! 絶対に名前を大事にしなきゃいけないのよ」

フローニは感情が高ぶりやすかった。だから、自分のことのように言うのが常だった。 これは二人の定番の会話だった。

「フローニ、私は名前なんてどうでもいいのよ。それに、私はあなたのように夢なんてないの」

全編(全17話)はこちら※一部シリアス、ショッキングな内容も含まれます。

「だめよ、テディ・D。夢を持たなくっちゃ、こんなところでやっていくことなんてできないわよ」
「夢っていったって、私はあなたのように歌手になるだとか、そんなこと思わないの」
「そうね、夢っていうからおおげさなに聞こえるのね。何もだいそれたことでなくていいの、ささやかなお願いだったり、目標でもいいのよ」
「そうなの…私は銀河鉄道の夜というお話がすきなの」
「ああ、あなた、よくその本をよんでるわよね」
「ええ、私…一度でいいから銀河鉄道に乗ってみたいわ、どこにあるのかしれないけれど。銀河を旅してまわるの、とっても素敵だと思わない!」

そういいながらテディ・Dは目を細めて夜空を見つめた。別にまぶしいわけではない、自分が銀河鉄道に乗り、美しい銀河を旅している姿を思い浮かべたのだ。
この日は天の川がはっきり見えるほど、夜空は透明だった。

14話まで先行配信中

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遥ナル
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