むかんどうなはなし。
今日は映画をみてきた。
いい映画だったとか面白かったとかそういうのよりは安心の方が勝った。
そんな感じだった。
最近どうもエンタメへの感動が薄れてしまっている気がする。
やはり”あの頃”には勝てない。
そう思ってしまうのだ。
中高生の感受性豊かな時期に摂取した感情にはどうも勝てないらしい。
創作物に触れることで感動を得てきた。
ドキュメンタリーを見てもあまりなにも思わないし、景色に感動することもいままではなかった。
つくられた、いわば誇張された心の動きに琴線が触れるらしい。
そう思っていたのだけれど。
最近は随分冷静な目で創作物をみるようになってしまって。
依然として景色には何も思わないし、ドキュメンタリーにも何も思わない。
昔は、頑張っている人が出ている作品に弱かった。
どうしようもない状況であがいている感じになんともウルっときてしまう。
面白いと思える感覚はあるけれど、摂取する機会が減るのは悲しい。
これが歳をとったということか。
決して面白くないとは思わないのだけど。
たぶん、なかったらなかったでそれでいい。
そう思うことが増えているからかもしれない。
だから安価に消費できるものに頼ってしまう。
心を強く動かされたいのだけれど。
本気でなにかに取り組んだら、変わるのかしら。
世間を渡っていくには臆病すぎる。