うめ、咲いてます(紅梅も)
川を遡ると、紅梅の咲く庭に遭遇。
しかも、八重。八重って、遅咲きではなかったでしょうか。ということは、だいぶ前から春は来ている・・・。
梅は咲いたか、サクラはまだかいな、という歌があります。
梅も桜も林檎もバラ科。リンゴ科だと思っていた昔が懐かしい。
春に先駆けて咲く梅は、昔は桜より人気の花。奈良時代の花見と言えば梅のことで、万葉集には100以上謳われています。桜と違い、梅は中国から薬としてわたってきた花。貴重だったのでしょう(貴族は率先して庭に植えたそう)。
庭と言えば、昔むかし、育った家には梅があり、登ると怒られました。枝が折れやすいのだそうで、怪我する前に降りてこい、と。祖父は、孫を怒るのが嫌で、私に対しては親(ほぼ父親)が代行して怒りに来ました。怒られたって、私は父が大好きでした。あ、父は怒らなかったかも、降りておいでとは言ったけど。
『桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿』を教えてくれたのも、祖父。
懐かしい。ほっこりとしてきます。
そうなんですよね・・昔の記憶と結びついた花を思うと、いつも幸せになる。
小さな庭だったのに、桜も植えていた祖父。ソメイヨシノではなく、ヤマザクラでした。桜餅を彷彿とさせる葉の色、祖父は『ソメイヨシノの黄緑の葉は下品だ、花と被らないからいいけど・・・』と言って嫌がりました。
ただ、昨今は花が終わる前に若葉が出ていますよね?
それに対して、薄桃色と黄緑の取り合わせがステキという記事もありますので、祖父の好みは偏見なのでしょう。
ちなみに、北海道では、年によって葉が花より先に出てしまうことが。そんな樹にあうと、いつも
「失敗しちゃったね」
と話しかけてました。
気候がソメイヨシノに合っていないのだと思います。彼らにとっては、けっこう、過酷なのではないでしょうか。
やはり・・・北海道は千島桜や八重桜がステキ。
肩の力の抜けた、幸せそうな桜におもわず笑みをいただきます。
おや、梅の話が桜になってしまいました。梅ちゃん、ごめんなさい。