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洋服の天巾の採寸方法

今日は「天巾」についてご説明します。

天巾は、衿の付け根~衿の付け根までの直線距離を測ります。
言い換えると、SNP(サイドネックポイント)~SNPまでの直線距離です。

ここの寸法が乱寸(指示寸から大幅な差が出る)しているとどんな問題があるかというと、
小さく上がっている場合は、前開きのないものだと着用時に頭が入らないということが起こります。

デザイン面でも、顔回りの印象を大きく左右する寸法なので、1~2㎝違うだけで意図していないイメージになってしまいます。

では、採寸方法について。


❶衿がない場合は衿の付け根=SNP~SNPの距離ですが
この測り方を「天巾(外~外)」と明記することが多いです。
(外~外)=付け根~付け根の意味と同じです。
「天巾(付け~付け)」と表現することもあります。

反対に、「天巾(内~内)」は、衿の付け根ではなく、衿の端~衿の端(=衿の内側~内側)ということになります。


❷では、シャツ衿の場合の天巾はどこになるでしょうか?
付け根~付け根と考えると簡単そうですが、台衿もついているものだとちょっと迷ってしまいますね。

ちなみに台衿とは、衿の下についている2㎝巾くらいのパーツで、台衿がない場合より衿全体を立体的に見せることができます。
絵の小さい第一ボタンが付いているパーツです。


❸正解です。シャツの場合は、衿を除けて台衿の付け根~付け根の直線距離を測ります。
ちょっと測りにくいですので衿をしっかり押さえて測りましょう。


❹衿がない場合
これは採寸項目に「天巾(内~内)」と書かれている場合がほとんどです。
衿の内側~内側を測ります。
絵は裏バインダー始末ですが、ブラウスなどの見返し始末もこの測り方です。

ネットショップでは、天巾の寸法が書いてあることはほとんどありません。
モデルが着ている状態でおおよそどれくらいなのかを推測するしかありません。

天巾や衿ぐり全体が広いと、夏物なら涼しげ、冬物ですと寒々しい印象になります。
最近では衿ぐりが広いものよりも、詰まった(=狭い)ものの方がトレンドです。

私も詰まりに詰まった衿の方が好きですが、首が短いのでタートルネックとかは似合いません。。。😂

以上。
今日は子供が保育園休んだのでお迎えはありませんが、一日中集中できませんでした😂

ありがとうございました🎉

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