シェア
切れ間のない 青空のひとすみ、 ぽっかりと 色が抜けていました。 そこには、 出番にはまだ少…
毎日を慈しんで愛するよ。 理不尽なこの世界。 それでも、君は昨日と変わらない声で笑う。 気…
その細い右足で蹴りあげたコンクリート。 規格外のばか力に負けそうな、 一筋の赤いストラップ…
夕暮れどき。 車窓から見える風景を、まばたきで切りとる。 次にまぶたを開いたときには、そ…
軽いな、と思う。 夏の日差しの名残が残る、秋の晴れ間。 外は、夏よりもどこか、軽い空気で…
とんぼは、飛行機のようだ。 軽い機体で、縦横無尽に飛び回る。 低空飛行する小型飛行機には…
とんとん。オクラを輪切りにする。目に鮮やかな、緑。 添えた左手に、反発する力が伝わる。 包丁が刻むリズムに、心が落ち着いていく。とん、とん。 まな板が音を立てる度に、手の中から星が生まれてゆく感覚。零れていく種は、星屑のよう。私が作った星たちを、両手に包み込む。星は、逃げていく。
身体1つで生まれてきました。取り替えようのないこの身体は、借りぐらしの住処。死ぬまでずっと一緒です。片時も離れずに私に寄り添う存在。身体がなく心だけだったなら、どれほど身軽だったでしょう。痛みも苦しみも、死への恐怖も、全ては心と身体の共鳴。けれど、痛みと引き換えに手に入れたのは、