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療育花育の記録 ともくん#13

ともくんは、平成25年生まれ。障害名はついていません。いわゆるグレーゾーン。普通学級に通い、勉強も頑張りました。障害クラスにも入りました。
いきものが好きで、カマキリを飼ったり、抜け殻を収集したり、遺跡を掘りに行くのが好き。いろんないきものにとても興味があり、調べるのも得意。おともだちからは、いきもの博士と呼ばれることも。

ともくん 20240722 「眠たい日」



終了後の経過について 親御さんから

「22日はお花だよ。今回お花はどうするの?」と数日前から何度か言ってみたのですが、
いつも「やりたくない。」と言っていました。

春から地元の公立学校に代わって、段々学校にも毎日行けるようになってきて、長時間頑張って帰ってきた分、
けっこう疲れて帰ってくるので、あまりやる気が出ないというか、
ゆっくりしたいという気持ちが強いというか、
そんな感じの日々が続いています。

この日も夏休みに入っていたものの、
一日遊んでいたということもあり「疲れたからやりたくない。」と言ったのですが、
何とかやる方向へ持っていき、ええやらさっとお庭でお花をとってきて、
自分で考えてペットボトルに水を入れて、
そこにお花を挿して準備をしましたが、その後何もしようとしないので「何に生けるの。」と聞くと

青い花瓶を選んで用意しました。
後は様子を見ていたのですが、水切り用のボールやハサミ等用意することはないまま本番を迎えてしまいました。

先生が挨拶をしてくださったり、とも君にいろいろ話しかけてくださるのですが、とも君は全然答えず、だらけた態度がちょっとの時間あった後「学校行きたくない。」と言って、
椅子にだら~んと横になって、なんと本当に横たわって寝てしまったのでした。

相当疲れもたまっていたようで・・・先生に大変失礼な態度となってしまったのですが、
先生は「1年前までは、自分でできなかったけど、自分でちゃんとお花を切りに行って、ちゃんと水につけて用意できてすごい成長だよ。
自分で選んで、ちゃんと準備できたのだから素晴らしいこと。
お花を枯らしたらかわいそうと思うから、水につけるんだよ。

ちゃんと分かってるからだよ。青い花瓶を選んだのも、あわせようとしたんだから素晴らしい。
半年前とは違ってきてる。
前は「どうする?どうする?」だったのが、自分でできるようになったんだから素晴らしいよ。」と言ってくださいました。

そして「待ちきれなくて寝たんだね。」と言ってくださいました。
親としては内心あせるし、腹もたつし、申し訳ない思いなのですが、
そんな風に言ってもらえて救われる思いでした。




ハンディのある子をもつと、
普通の子育てより何倍も手がかかり、うまくいったかと思えば後戻り。
試行錯誤の日々。
本当に根気がいります。

公立の学校に行くようになって、疲れも倍になったように思います。

環境に左右されやすい子でもあるので、
教室が始まるまでの時間に工夫がいるかなあと感じています。

特にハードにならないように気を付けて、コンディションを整えてあげて、教室に参加することが大事だなあと今回はつくづく思いました。

確かに先生が言ってくださったように、
1年前を振り返るとできるようになったこともあり、
本当にそうだなあと元気も出ました。

続けてきたからこそで、教室の意味を感じます。
今回、寝てしまい申し訳ありませんでしたが、
前向きにご指導いただき今回も本当にありがとうございました。

             


写真記録


とにかく眠たい


目があかない





それでも花を庭で用意してきていけている。



熟睡

前回を踏まえた検証と考察

次回は授業がお休みのため、2か月後。
このままいくのか、新たな興味がわくのか要観察。

睡魔のほうが勝っていた。

印象記録

環境に適合しようとして、心ががんばっている様子が伺えた。


現場から

眠たい時は、寝た方が健康に良いと思い、寝てもいいよ、と言ったが、
彼は花をいけた。


次回考察

環境にいつ適合するのか見極めるため、
あまり何かを押し付けたり、教えないで、見守る。

―to be continued

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花育研究家 森直子
2003年から一万人以上の方に花育をしました。現場でどんな風に、どうしたか、結果どうか等、遺さないまま頭の中にあり、書きのこして、いつか誰かの役にたったらいいな、と思い書き始めました。サポート励みになります。活動費として使わせていただきます。よろしくお願いいたします。