見出し画像

満ちてゆく。

「もう無理かも知れないな。。」

そんな気持ちが
浮かんでは消え、を繰り返し、
自分の気持ちと向き合ってきたこの数年。

ここ数日も、またそんな気持ちがやってきて、
ひどく落ち込んだ。
もう限界かな、と思った。

私には親しい人は多くない。
だからこそ、
そばにいてくれる人達は大切にしたい。
でも、相手も同じように、
大切に思ってくれるとは限らない。

態度や言葉遣い、対応の仕方に、
違和感を感じるということは、
そういうことなんだろう。

考えすぎかな、と、
流してしまうこともあったけれど、
心の奥ではその度に、
残念で悲しい気持ちが積もっていった。

生きている限り、
環境、状況、心も変わって行くもの。
私には私の、
相手には相手の人生がある。
頭ではわかっているけれど。

寂しくても、
どうしようもないことというのは、あるのだ。

そんなことを考えながら、
夕方、窓を閉めようとしたら、
まだ明るい空に月が。

水色の空に浮かぶ透明な月が美しくて、
写真を撮った。
満月に向かって、満ちてゆく月。

「満ちてゆく」という言葉が浮かんだ時、
ふと思い出した歌があった。
藤井風さんの歌だ。
タイトルは知っていたけど、
実はよく知らなかったので、
改めてちゃんと聴いてみた。

「変わりゆくものは仕方がないねと
  手を放す、軽くなる、満ちてゆく」

まるで導かれたような言葉に
胸が詰まる。
そして、力が抜けた。

もう、いいや。。

あきらめよう。
重たくなってる自分にさよならしよう。
そう思ったら、
心の中が少し軽くなった気がした。

流れに逆らわない。
物事に執着しない。
今をあるがまま受け入れる。
そんな自分に変わりたいと思った。
少しずつでも。

また辛くなったら、
この言葉を思い出そう。

「手を放す、軽くなる、満ちてゆく」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?