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第2回『スナックはるちゃん先生』イベントを終えて
昨夜イベントを終えて、溢れてくる言葉を久しぶりにブログに綴っていこうと思う。
今回のイベント詳細について
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今回は、いつも大日向でお世話になっている青山先生をゲストとして日光にご招待しました!
最初にお話を持ちかけた時から快くOKしてくださり、当日も遠方からお越しいただき感謝しかありません~!
前回のイベントでは、参加者同士の交流タイムをメインにしていたけど…
今回はあえて、トークセッションという形で内容を企画した想いとしては、夏休みという少しだけ時間にゆとりのあるこの時期だからこそ、じっくり考えたかったことがありました。それは「先生の幸せってなんだろう」っていうこと。
テーマとして「イケてる先生って?」という表記にはしていたけど、根本的には幸せだと感じること自体=イケてるにも繋がると思っていたからこそ、チラシのデザインとしてワクワクするキャッチコピーを考え…こんな風に作成してみました。
『スナックはるちゃん先生』を開催しようと思ったきっかけ
上記の振り返りでも書いたけど、どうしてそもそもこのようなイベントを自分が主催してまで開催しているのか、そのモチベーションはどこから?って聞かれることが最近多くあります…。
それはやっぱり先生を笑顔に(幸せに)したいから。
そして先生が笑顔で上機嫌なら、関わる子どもたちも笑顔になるって信じてるから。
教員のなり手不足や、離職率のデータもニュースの話題にひっきりなしにあがるくらい私自身、先生という仕事にずっと関わっているからこそ考え続けてきた。
そして1番は初任時代に学校に行けなくなり苦しみながらも、先生という仕事を諦めたくなかった過去の経験も私の原動力なのかもしれない。
研修等で同期や同じ現場の仲間と会うことはできるだろう。
同じ学校の同僚に気の合う仲間がいれば、それほど普段居場所に困ることもないとは思う。
それにわざわざ長期休みに真面目に語り合うより、旅行に行ったり好きなことに時間を全て費やしたいという思いの人も多いのは仕方ないと思う。
それに遊びを全力で!!も充実させるためにはめちゃくちゃ大事だしね。
だけど、それと並行して自分のために時間が使えるこのタイミングだからこそ、夏休み明けどんな風に過ごしたいとか、もしかしたら『変えたい』『やってみたい』ことがあるのに、そこに向き合うことなくまた同じように時間を過ごして課された仕事量をこなすことに精一杯の日々…。
愚痴をこぼしたり、時に環境や他者のせいにして何も行動に起こせない…。
先生以外にできることないだろうし…と、なんとなく惰性で何年も先生を続けている。
そのこと自体を否定する気は全くないが、でももっと先生も子どもも内発的に「ここにいたい」とか「○○したい」とかそう思える場所が学校だったらいいのになって思う。
環境や制度、同調圧力、誰かのせいにするのでなく「楽しいから先生やってるよ」って個人的には思って働いていたい。
もちろん、仕事には責任が伴う故に単純に楽しいと思えることばかりじゃないに決まってる。だけど、大変でもその時間が自分のワクワクに繋がるモチベーションがあるかどうかってすごく大切。
とまあ、長くなったが閉鎖的になりがちな学校現場だからこそ、先生同士が繋がって、
自分のやりたい!したい!を自由に語り合える仲間作り
(時には先生以外でも教育に興味のある人との繋がりもね)
そして、その知恵と経験が集結すれば、実際にどんなことだって実現可能だということも声を大にして言いたい!
そのような出逢いが生まれるきっかけ(出逢いのチャンスかな)づくりをイベントとしてできたら面白いんじゃないか?と思って実行しています
(前置きがかなり長くなり、ごめんなさい笑)
人生は一度きりしかないもんね。
出逢ったタイミングや直感、運を大事にすると自然とおもしろいことが連続するな~と最近特に感じる。
今までそんな風に周りの出逢いに恵まれてきた自分だからこそ、感謝の気持ちも込めてそのきっかけ作りを生み出す側に回ったら面白そうじゃん?
そんな風に面白がりながらこれからもやっていきたいです。
「今の学校なんとなく孤独なんだよな~」
「助けてってヘルプを出せる環境が周りにないよ」
「色々なチャレンジをしている人と会ってみたいな」
そんな風に少しでも思ったことがある人、教育に興味や関心のある人にはぜひ参加してほしい。
そしてそのように必要と感じてくれる人へ、どう周知させられるかが今後の課題だな~と。
場所にこだわっているつもりはないけど、やっぱりずっと生まれ育ってきた栃木という場所でまずはおもしろいと感じることを!と思って
拠点場所を探して、借りながら開催している。
次はどこにしようかな~。
当日の様子について
ありがたいことに、そんな私の想いに共感して参加してくれるコミュニティの皆さんが、いつも本当にあたたかい。
今回、大失態を起こしました…
タイムスケジュールの受付、トークセッション開始時間に主催者が間に合わず会場にいないという(((本当にすみませんでした)))
会場準備もまともに進んでおらず本当にグデグデ…。
そんな中でも会場に入ると、皆さん笑顔で
「待ってたよ~」
「さすが、はるちゃんらしいな~笑」
とあたたかく見守ってくださる参加者の方々(; ;)
『企画してくれてありがとうね!』『誘ってくれて嬉しい』
当日はみんな自分事のように場を回して役割をこなしてくださり…。
なんなら私が一番、仕事してない。笑
そんなこんなでバタバタと始まったトークセッション!!
始めに自己紹介を兼ねてアイスブレイク。
「名前ゲーム」…(ペダゴー資格認定講座の際に、講師であるドラマ教育のパイオニア小林由利子さんのワークで行い楽しかったのでやってみました!)
自分を一言で例えてそれを順に覚えていくというもの!
『春に生まれたはるちゃん!』といいながら自分を表現する好きなポーズをします。『釣りがだいすき、○○です!』とかね。笑
自己紹介の時間って、自分の順番が回ってくるまで意外と緊張しますよね。
ちょっとウケを狙うべき?とか、みんなと同じようなことより違うこと言わなきゃ…とか?
そんなことを考える間もなく、自分の番が回ってくるので、とりあえずやってみる。出だしから、失敗もオールOKな雰囲気作りになるのですごくおすすめだな~
後半になるほど、みんなで何度も名前を呼び合って覚えるのでそのワークが終わる頃には名前もばっちり記憶できます!笑
そして、いよいよ本題のトークセッション。
始めに青山先生のこれまでの経歴をお話いただきました。
大学卒業後のバイトの話から、公立小学校での経験や実績、大日向小学校で働くことになった経緯など貴重なお話を聞く中でも…
みんなが前を向いて足並みをそろえて行う同調圧力の強い教育などに
違和感を覚え、学校教育に限界を感じはじめていた頃。
風越学園の岩瀬直樹さんや、尾木ママ、古山明男さん(千葉県出身。フリースクールや私塾を主宰。)に直接連絡をとり繋がったことをきっかけに、学校外のコミュニティでも、たくさんの方と対話を積み重ねながら、伊豆大島への異動を転機にイエナプラン教育を知り、ご自身の学級経営の中で実践を積み重ねてきたという青山さん。
研修の時に受けた衝撃的出来事をきっかけとし、
伊豆大島でのレモン農家の経営、先生の幸せ研究所での活動など…
自分でもチャレンジしたいと思うことが溢れ始めたタイミングで感じたこと。
『価値観が違くても、そこを尊重し合える関係性って大事だよね』
『自分やあなた、どちらの考えも大切にしていこうよ』
もしかしたらそういう考え方、民主主義(デモクラシー)の価値観を幼少期からの教育で大切にされていないと、大人になった時に苦しくなるし、やっぱり日本の教育に必要なことだと。
民主主義とは何か。
人権とは何か。
それを教える立場の人が、果たしてどこまで考えられてるの?
という言葉が印象的だった。
伊豆大島での実践が続いていた頃、上司の先生が『好きにやっていいよ』と言ってくれたこと「楽しい学校にしようよ」と、フリースクールのように子どもと大人が平等な立場で、みんなで物事を創り上げた経験、それによって結果的に子どもの学力や意欲は向上し、不登校の減少も見られた2年間の原体験より気付いたことがある、と。
最初はたった自分1人の想いから始まったことかもしれないけど、その想いがあれば同志と繋がる。そして1人から2・3人、数人と仲間が集うことで実践が広まり、やがて組織を変えられる、ということ。
伊豆大島の学校での実践が周りからの評価を受け始めたころ、
そんな中でも、自分たちのやっている事に対して様々な意見を言われたが…人のクリエイティブな部分を引き出す大切さ、多様性を認め合いたいと言う気持ちは変らなかったという。
そして最後の質問。
はるちゃん「青山先生にとって、幸せな先生像って?」
学級経営が下手でも、子どもたちを1人1人の人間として向き合えている先生は幸せだと思うな~。
公立学校の先生って、様々な法律にすごく縛られていそうで、実は縛られてるわけじゃない。
学習指導要領に従っているという条件を満たしていればそれ以外は自由であり、実は指導要領に基づいて作成された教科書や指導書に縛られ過ぎて苦しくなってしまう現状があるよね。
それっておかしくない?
もっと自由に、クリエイティブに。授業を組み立てたっていい。
それに気付くと面白い、楽しいよねと。
ある意味、公立学校って学級経営が当たり前にできる場があるし、その現場ってリソースに溢れている。だからやりたいように先生たちが納得がいくまで実践するのがいいよね。
はるちゃん自身も今年度、正規の教員を離れた立場だからこそすごく共感した。たくさん実践できる環境が当たり前にあって、それで安定した給与が支払われて、福利厚生も整っているって実はすごく充実してる。
退職や転職を迷っている先生がもしこの記事を読んでいたら、個人的に伝えたいことは、なんとなくの理由で辞めるか悩んでいる場合は、ぜひ続けていて欲しいなと。
他に明確にやってみたいことが見つかって、ワクワクし始めたタイミングで決断して、チャレンジする道を選択するのもありだと思う。
それまでは公立で先生を続けながら、色々な人に会ってたくさん実践して正規の教員という立場だからこそ経験できることや、説得力などいろいろフル活用しようぜって思います~
でもある意味、離れてみたからこそ自由に動き回れる余裕ができて気づけたこともたくさんあるんだけどね!!!
結果オーライ!!笑
最後に青山先生がおしゃっていた言葉、心に残ってる。
今日1のハイライトかな。
「自分の生きたい様に生きる。ワクワクする方を選べば間違いなしですよ。」
これは、先生の幸せ研究所の澤田真由美さんからの言葉。
この言葉で、背中を押されたという。
何かを迷ったら、必ずワクワクする選択肢を選ぶ。
思いついたらまずやってみた方がいいよ!
やらない方がいい理由なんて探せばきりがないくらいたくさんある。
そうじゃなくて、心に従って少しでもワクワクするならとりあえずやってみた方がいい。
なんかやりたい。
みんなあるのに隠しがち、それってもしかしたらそういう教育を受けて来ちゃったのかもなって。
『あなたはどうしたいの?』『あなたはどう思うの?』
『私はこうしたい』『自分はこうしたい』
それが当たり前の様に誰でも平等に、主張できる空間ってすてきだな。
『こうしなさい。ああしなさい。』『これなやめなさい』
この日本で根強い教育って実はすごく楽。
そうじゃなくて、自分がどうしたい?相手はどうしたい?
それを互いに大切にしあえる関係性。
自分で無意識にしてしまっている「見えない蓋」
それを大人になった今、取り払う作業って実はすごく大変。
だけど,、僕も今その途中なんだ。
最初から最後までなかなか聞けない、本音の部分、赤裸々トーク満載で本当に楽しい時間でした!!!!ありがとうございました☺
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当日の様子をリール動画にまとめたものはインスタグラムに掲載してます~より当日の様子がわかりやすいかも~チェックしてみて下さい!
https://www.instagram.com/haruchan__sensei?igsh=OHQ3Zmx3OHlsaHlj&utm_source=qr
いいねも押してくれると、さらに嬉しいです♥
参加者の方からの声
こちらこそありがとうございました!めちゃ楽しかったです!ぜひ次回も都合が合えば参加させていただきたいと思います!よろしくお願いします🙇♂️(20代男性 小学校教諭)
現職の先生や元教員の方、青山先生のお話が深くて楽しかった☺️ また時間が合えば参加したいです♪ (20代女性 小学校教諭)
いつもと違う環境の中で、校種、専門教科をこえた交流が楽しくできました。青山光一先生(ゲスト)のお話もとてもよかったです。また参加したいです!(30代男性 中学校非常勤講師)
お疲れ様でした!青山先生の刺激的な話聞けて良かったです。はるちゃん先生も、準備や連絡調整お疲れさまでした、、、
また色々話聞きたいので、今後も誘ってください〜。(20代男性 小学校教諭)
などなど…。
実際にイベント後も、今回初めてお会いしたメンバー同士「○○さんと今後も繋がりたいな~」というご要望があり連絡先をお繋ぎすることもありました!すてきだ…。
皆さん遠方からのご参加、またあたたかいコメントも本当にありがとうございました☺
まとめ
いつも思うけど、イベントの企画、準備、実行すべて通して
もしかして一番重要なのはこの振り返りかもなって。
だからこそ、言葉を綴るのに時間もかかるし脳みそもすっごく疲れる。
けどそれくらい記録って大切。
今夜自分にご褒美でも与えてあげようと思います~
そして今回、場所を提供して下さった日光TORCHの福田さんにも感謝です。すてきな空間を、ありがとうございました!!
栃木県日光市という自然豊かで観光地からもほど近い場所にあり
コワーキングスペースやキャンプエリアが整備された素敵な施設です!
下記のリンクからチェックしてみて下さいね~!
ここまで読んで下さり、ありがとうございました☺
少しでも頑張れ~って思って下さった方は、いいねを推してくれると励みになります♥
それでは皆さん残り数週間?数日?の夏休みを思う存分エンジョイしてくださいね!!!