ナリワイ、コミュニティ、心の潤い。|まだ見ぬ何かへ
とある人の投稿から知ったこの本。
伊藤洋志著
『ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方』東京書籍(2012)
非バトルタイプのための本です、と銘打たれたこの本。
確かに自分で「ビジネスを作る」ということは、=自己ブランディング、他とは異なる付加価値... といったものが付いて回る。そういう自己啓発的な観点でなくて、ちょっとしたヒントを見つけるというか、自分でも真似?応用ができうるようなとっかかりを探すうえで、良いきっかけといえる内容だと思う。
ナリワイ本は、はっきり言って地味だし即効性もありません。でも、読めば読むほど味わい深い、頭の体操になるようにまとめてあります。読んでるうちに、ナリワイ的な考え方の練習ができるように「練習問題」もつけてみました。ちなみに、打ち合わせを自宅でやったりして節約したので1365円(税込み)に抑えられました。(個人的にはここが)快挙!
こんなことまで言われている笑 その潔さというか、小ざっぱりした雰囲気が、非バトルタイプの私には合ってたみたい。
本文内にあったの職業に関する話題。著者によれば、大正9年の国税調査で国民から申告された職業は約3万5000種に及ぶのに対し、現在(出版当時の2012年)の厚労省の『日本標準職業分類』によれば、2167種。職の多様性を切り捨て、業種を絞り込むことで高度経済成長は行われた、とのこと。
もしかしたら、今私がこの本を手に取った2019年の世は、また少し勝手が違うのかもしれないし、また新たな仕事や雇用形態が、きっと生まれているはず。今年の流行語(?)的なものに、”サブスク”もピックアップされているみたいだし。モノに対してお金を消費するのでなくて、モノを持たず、体験にお金を払う風潮と、解釈できるのかな~と思ったり。
サブスクリプションとは、もともと「定期購読」という意味で、消費者が製品やサービスごとにお金を支払うのではなく、それを一定期間利用できる「権利」に対してお金を支払うビジネスモデルです。
サブスク=サブスクリプションについて、引用&覚え書き。
ナリワイの考え方の真髄の一つとして、【自分の生活を作る能力を磨き、それを仕事にする】こと。そのような一節がある。
結婚式の司会も、赤の他人ではなく知り合いにお願いする、あくまで素人なので多少の失敗には目をつむる、そんな事例もあった。確かに、仕事・プロとしてのステップアップというか、段階を踏むのは良いのかも。
自分に置き換えると、写真というツールを使う、とか?
今まで、イベントや街歩きツアーで参加者やイベントの様子を撮影する、ということは経験してきた。(友人主催であり、飲食などのお礼はありがたくいただいているけれど、特に金銭のやり取りはしたことはないし、その時はそれでよいと思っている)
被写体が、自分の知り合いに限らず、人が”素”になる瞬間をとらえたい、という欲求が、自然と自分の動きにも出てくるし、良い画が撮れた時はうれしい。その自分の欲求を満たすもので、相手に喜んでもらえることは本当にうれしい。(個人的に、素になる瞬間をとらえる=盗撮(笑)として、「趣味は盗撮です」とキャッチ―に?言うようにしてます)
私も、そうしたお祝い事とか、イベントとか、プロフィール写真撮影とか、人と身近に関わりつつ、自分の欲求(笑)を満たす取り組みをしたい。
なんなら、他の自分の好きなものと組み合わせたら付加価値つけられるのかな。例えば、仏教・寺ネタとか、コナンとか、、、あとイラストとか?その人をイメージしたイラスト?抽象画?(それはちょっとアバウトすぎか)
仏教とかだと、やっぱり街歩きとか、○○ツアーなのかなぁ。コンダクターしながら、撮影はできなくはないかもしれないけれど、結構どっちつかずになりそうだし、それこそ参加者の生の姿はとらえにくそう・・・・
とまぁ、この本から自分が感じ取ったことを思いのままに、書き残してみる。(このメモは、今後修正推敲を重ねていきたい)
ここまで書いて、とある空間が頭に浮かんだ。
いろいろな生き方・働き方に出会うことのできる場として開かれる、リトルトーキョーという空間。ごはん屋さんや、毎回ゲストが異なって「○○ナイト」と銘打った企画が組まれる”しごとバー”など、多彩な顔触れがそろう。
東京・西国分寺 クルミドコーヒー。
東京・国分寺 胡桃堂 喫茶店。
どちらも、すてきなコンセプトで、ともに本、対話がキーワードとなって、イベントなどの企画がなされている。あ、哲学というのも重要かも。
以前参加して、胡桃堂喫茶店で行われた、学び舎について考えを深める時間について。このあたたかく、上質な雰囲気がたまらなく好み。
他にも、「空間」を扱うコミュニティは数多くあるのだけれど(一部活動休止のものもあり)
それに関しては、ひとまず列挙。
うーん。なんだかやはり私は、こういうコミュニティを作りたいのだろうか??
なんだかんだ、企画として裏で動いて場をまわして、、のほうが参加者としてよりも結果的に学びになるので、そのほうが好きだったりするという性分だとは思うのだけれども。
考えがまとまらないので、いったん据え置き。
支出を面白くカットする。何が必要で、何がいらないのか。
それについて、ふと頭に浮かんだことをひとつメモ。
先日の『アナザースカイ』、女優の石田ゆり子の回。【心を動かす買い物】【お金を経験に変えていきたい】というワード。彼女、見るからに素敵でかわいらしい女性だけれど、それを形作っているのが、「心が動くか否か」という軸なんだな、って。
そういう、言葉にしがたい揺れ動く感じ、なんかいいなぁと思ってて。
かくいう私も、鳥取の民芸品・釜元の作品とか、北欧のティーカップとか、なめらかな椅子とか、そういうなんだか心地よいもの、にときめいてしまうんだよ...!
なんだか、話それてしまったけれど、ある程度そういう「心地よいもの」は手元にあってもよいんじゃないかな、ということ。それがあって、何かあくぁるわけでもないのだけれど、心が潤う、というか。
私はなんだかんだ、ストレングス~でいうところの「収集心」や「学習欲」が強いそうで、好きなものに囲まれたい気持ちは特に強いのかも。。まぁ、それも自分、と思うことにしようか。
このナリワイ本は、また時間がたってから読み直すと、きっとまた違った視点でみられるような気がする。今はまだ、一辺倒の考え・視点でしか気づけていないし、自分の方向性もあやふやなのだけれど、もうそろそろ「今の自分」のままでいるのも苦しいし、重い腰を上げる時がきたということだな...
もうちょいフラットに、自分の想いを連ねて深めていこうと思う。
#日記 #エッセイ #コラム #学び #ライフスタイル #探求 #教育 #仕事 #レポート #読書 #コミュニティ #胡桃堂喫茶店 #しごとバー #リトルトーキョー #ナリワイをつくる #伊藤洋志